Coalition of Community-based Heritage Language Schools (https://www.heritagelanguageschools.org/coalition)という会合で、 全米の継承日本語教室/学校全体でネットワークを作り、継承語教育に関する情報共有やリソースのシェアができないかという話に参加しました。まだまだ理想論で、実現は難しいなぁと感じたのですが、他方で、多くの継承日本語教室/学校が同様な問題や課題に直面しているというのは本当だと思いました。 そこで、かなり主観的な意見ですが、自分の知るニューヨーク近郊の継承日本語教室/学校に関して共有されているであろう問題や課題についてまとめてみました。
ニューヨーク近郊での桜祭りイベント (2023年)
コロナ禍もようやく一段落し、多くの対面イベントが再開されるようになってきました。コロナの前は、春になると、ニューヨーク近郊でさまざまな桜祭りが行われてきたのですが、2023年はどうなるのか気になったので、調べてみました。アメリカで一番有名なのは、Washinton D.C.の桜祭り (https://nationalcherryblossomfestival.org)に関しては、2023年は4月15日(土)-4月16日(日)に開催するとのことです。 以下、そのほかのニューヨーク近郊での桜祭りの2023年の情報です。まだ多くのところで2023年の日程が決まっていないようだったので、その際には前年の日程から大体の日程を示しています。 Brooklyn Waldorf School Spring Cherry Blossom Festival / ブルックリン虹のかけ橋日本語学校 春さくら祭り Date: 4月初旬? Time: TBA Place: Brooklyn…
NYC DOEによるバイリンガル児童のためのイベント (4/27/2023-4/29/2023)
NYCのDepartment of Education (DOE)が、2023年 4月27日 (木)から4月29日 (土)にかけて、ニューヨーク市の公立学校で学習するバイリンガル児童とその保護者のためのイベントを行うそうです。最初の2日はオンラインで、土曜日のイベントは、Intrepid Sea, Air and Space Museum (Pier 86, W 46th St, New York, NY…
備忘録 継承日本語の育児体験 (4-5歳)
2-3歳、3-4歳の備忘録に引き続き、今回は、4-5歳で継承日本語教育のためにやっていたことの記録を書いておこうと思います。今回は、それぞれの子供が4-5歳くらいの時(2017年-2018年と2020年-2021年)に、自分が継承日本語保持のためやってきたことを書き留めています。 子供の誕生日と学齢期 小さい時はあまり気にしませんでしたが、子供が何月に生まれたかによって、日本の学齢期(4月始まり)に沿っている日本語の週末学校と、アメリカの学齢期 (9月始まり)に沿っているアメリカの現地校の入学時期が変わります。ニューヨークの現地校の多くは、数え年(お正月を基準にした年齢)で入学年齢を決めるのですが、多くの日本語の週末学校は4月付けの満年齢 (誕生日を基準にした年齢)で入学を決定します。時には、アメリカと日本の学校でほぼ1年間違う学年に在籍するという可能性もあり、これは実際に学校に行き始める上で大事だと感じました。幸い、2人の子供とは、4月以降の春に生まれていたので、学歴の差が出るのは半年ほどなのですが、この現地校と週末学校の差は、今でもややこしいと感じます (例えば、今は上の子は現地校の4年生ですが、週末学校では3年生です。)。子供の誕生日と学校の始まる時期についてはこちらでまとめています。 オープンハウス 日本の学校歴に沿った継承日本語学校ですと、だいたい冬ぐらいから新入学者向けのオープンハウスが始まります。もし子供を週末学校に生かせるようであれば、いろんなオープンハウスに行って学校の様子などを調べてみる必要があります。大体どこのオープンハウスも流れとしては 最初に学校の代表の方が、学校の教育方針などを説明し、その後に質疑応答、そして実際に学校で勉強している様子を見させてもらえるというパターンが多いです。コロナ禍ので、多くの学校がオンラインによるオープンハウスやビデオ録画による学校紹介を作り出したので、学校へのオープンハウスはだいぶ行きやすくなったと感じます。最近は、あまりアップデートしていませんが、時折、継承日本語学校の方からオープンハウスの案内をいただくので、そちらここでシェアするようにしています。 UPKとアフタースクール こことここでも書いていますが、子供のUPKは、ちょっと家から離れたLong Island CityのYMCAにしました。最大の理由は、LIC YMCAで、日本語のアフタースクールを開校してもらえることになったからです。日本語を継承語として話す4-5歳の子供がいる家庭がAstoria/Long Island Cityで4-5家庭いたのですが、その家庭のグループがUPKをやっている学校などに日本語のアフタースクールをやってもらえないかと相談したところ、LIC YMCAから試しにやってみても良いと言う返事をいただきました。日本語のカリキュラムを紹介したり、先生を探したり、国際交流基金へのグラントに応募したりと、いろいろ手間もかかりましたが、UPKの後に毎日3-6時の日本語のアフタースクールがあったのは、子供の継承日本語を確保する上で非常に役立ったと思います。あと、YMCAは、他の学校に比べて比較的授業料なども安かったので、子供が週5日、UPK+日本語のアフタースクールに行き出してからは、自分の仕事の時間が確保できたり、これまで湯水のように子供の保育に使っていたお金が少なくなったりと、とてもありがたかったです。2017年の9月に上の子が入学する際に始まったLIC YMCAのアフタースクールは、下の子が4-5歳になった2020年も引き続き行われており、兄弟二人ともこのプログラムには大変お世話になりました。
海外の日本語教育の現状 2021年度日本語教育機関調査 (概要)
国際交流基金 (The Japan Foundation)が3年ごとにやっている全世界での日本語教育機関の調査アンケートの2021年の調査結果の概要が発表されています。コロナ禍の2021年で行われた調査であり、コロナの影響がどのようなものだったのかという事が注目されたアンケートでした。 1. The Japan Foundation (2022). 海外の日本語教育の現状 2021年度日本語教育機関調査より (Survey Report on Japanese-Language Education Abroad 2021). Tokyo, Japan:…
ニューヨークでの古本のマンガの購入 (Book Off)
子供が9歳と6歳になったのですが、それぞれお気に入りのマンガができて、マンガだと積極的に日本語を読むようになりました。これまでは、紀伊國屋さんとかで新品のものを買っていたのですが、そうすると一冊$10くらいして、結構、出費が高くなるのでニューヨークのBook Offさんとかに行ってみたのですが、日本語のマンガは店舗には置いてなく、オンラインで販売しているとの事でした。 で、試しにBook Offのウェブサイト(https://shop.bookoffusa.com/collections/manga-complete)を見てみたら、素晴らしい量のマンガの中古本がオンラインで販売されていました。シリーズで完結したものなど、25-30冊くらいでも$100くらいとかなりお買い得で、アメリカだとどこでも郵送してくれるそうです。 とりあえず、上の子には「鋼の錬金術師」、下の子には「ハイキュー!」を購入しました。
「在外教育施設における教育の振興に関する法律」の公布・施行 (2022年6月27日)
2022年6月27日に、「在外教育施設における教育の振興に関する法律」が公布・施行されました。これにより、日本人学校、補習授業校、私立在外教育施設の日本政府の方針が大きく変わることになりました。大きな変更点は、これまでは日本人学校と補習授業校の運営に関しては、外務省及び文部科学省が主に所管をしていたのですが、今後は、総務省や経済産業省、国際交流基金、自治体国際化協会 (CLEAR)、日本貿易振興機構 (JETRO)、海外子女教育振興財団 (JOES)なども運営に積極的に参加するようになるそうです。 「在外教育施設における教育の振興に関する法律」の詳しい内容は、以下のページにあります。 2023年2月4日付の週刊NY生活誌にも詳しい変更の解説が書かれていました。 https://nyseikatsu.com/editions/899/899.pdf
ニューヨークでの子供向けのお正月イベント (2023年)
COVID-19のために2020-2022年の間は行われていなかった対面でのお正月イベントですが、2023年はいくつかの場所で再開がされるようです。何か他の情報があれば、コメント欄で教えていただければ幸いです。 Mitsuwa NJ: Oshogatsu, New Year’s Special Event and New Year Lucky Bag Date: Sunday, January 1, 2023 (10:00am-) &…
NYCのGifted & Talented (G&T)プログラムについて
日本語の継承語教育とはあまり関係ないのですが、知り合いの方から、GTプログラムについて何か書いて下さいと言われたので、自分の経験を書いてみようと思います。ニューヨーク市でGTプログラムを考えている方の参考になれば幸いです。 あくまで個人の経験に基づく、個人的な意見なので、全てのGTプログラムがこんな感じだとは思いませんが、ある程度は正しい評価と思います。何か質問などがあれば一番下のコメント欄で質問ください。 GTには複数の種類がある GTは、学校の一部のクラスがGTのものと、学校全体がGTのものの二種類があります。学校の一部がGTの場合ですが、以下にある事情のために最近は広く広報活動などをしているところは少ないように感じます。学校の一部にGTがある学校のリストはここで見られます。学校全体がGT (city-wide GT)なのは、以下の5校です。この5校は、学校全体がGTなので、GTの入学方法などの情報はこちらからの方が入手しやすいかと思います。 Brooklyn School of Inquiry (BSI) (https://brooklynschoolofinquiry.org/) Talented and Gifted School for Young Scholars (TAG)…
Coalition of Community-Based Heritage Language Schools (CCBHLS連盟)の継承日本語学校メールリスト
Coalition of Community-Based Heritage Language Schools (https://www.heritagelanguageschools.org)という全米で継承語を教えている学校や草の根プログラムのネットワーク化を目標にしている団体があるのですが、そこの日本語継承教室グループ (JHS)のメールリストができたということなんで案内しています。 2022年12月現在で、おおよそ50の団体がメールリストに参加しています。ほぼ全ての団体が継承日本語を草の根的に教えている団体で(日本人学校の補習校は、建前上、継承日本語は教えていないので参加してもらっていないそうです)、小さい団体をネットワーク化することでお互いにサポートや情報共有を図るようにしようという趣旨とのことです。 詳細は、以下の案内を参照ください。参加希望の方は、https://groups.google.com/g/jhs-ml/aboutまで。 JHS日本語継承教室グループ (Japanese Heritage Schools group by Coalition of Community-Based Heritage…
PS147 Japaense Dual Language Program オープンハウス (2022-2023入学者向け)
日本語のDual Language ProgramがあるPS147の2022年度入学のためのオープンハウスが1月から2月にかけて、対面及びオンラインで開催されるそうです。 —————————— PS147公立学校説明会 対面式 December 9th, 2022 (9:30am-) December 16th, 2022 (9:30am-) January 6th, 2023 (9:30am-) January 20th,…
子供向けバイリンガル落語会 (12/10/2022)
ニューヨークで落語を広める活動をされている柳家東三楼氏などによる子供向けのバイリンガル落語会が、2022年12月10日 (土)の7:00pmからオンラインで開催されるそうです。オンラインで行われ、参加登録が必要ですが、参加費は無料とのことです。 詳細は、https://www.rakugo-us.com/event-details/bilingual-rakugoを参照ください。 Title: 子供向けバイリンガル オンラインRAKUGO会 / Bi-lingual Online RAKUGO for Kids Date: Saturday, December 10, 2022 Time: 7:00pm (EST)…
備忘録 継承日本語の育児体験 (3-4歳)
前回の2-3歳の備忘録に引き続き、今回は、3-4歳で継承日本語教育のためにやっていたことの記録を書いておこうと思います。これを書いている時点で、上の子供は9歳、下の子供は6歳です。今回は、それぞれの子供が3-4歳くらいの時(2016年-2017年と2019年-2020年)に、自分が継承日本語保持のためやってきたことを書き留めています。
Little Island (Pier 55 at Hudson River Park)
1年ほど前に公開されて最近はあまり広報もされていないのですが、Hudson River沿いにあるLittle Islandというところに、子供連れで行ってきました。 Little Island Address: Pier 55 at Hudson River Park Hudson River Greenway, New York, NY 10014, USA…
Community-Based Heritage Language Schools Conference (Oct 7-8, 2022)
毎年ワシントンDCで行われているCommunity-Based Heritage Language Schools Conference (Oct 7-8, 2022)ですが、今年は、オンラインと対面同時に行われるそうです。 対面での参加は、D.C.のAmerican Universityで行われ、その様子がオンライン参加の人のためにZoomでも公開されるようです。Keynote speakersには、バイリンガル教育で著名な、Ofelia García, Richard Brecht, Jim Cumminsなどが予定されているそうです。オンラインでの登録は$25、対面参加での登録は$75とのことです。
ニューヨーク総領事館による日本語の教科書の配布 (2022年後期; 2022年 9月16日締切)
ニューヨーク総領事館による日本語の教科書の無償配布のお知らせです。在留届を出した日本国籍を有する小学生以上の子女で、ニューヨーク総領事館の対応州 (ニューヨーク州、ニュージャージー州、ペンシルベニア州、デラウエア州、ウエストバージニア州、コネティカット州、プエルトリコ、バージン諸島)に住んでいる方は、以下の手順で教科書の無償郵送(郵送費は含まず)が受けられるそうです。申請期間は、2022年9月16日(金)必着とのことです。
家族キャンプに行く計画 (KOA Newburgh編)
2022年の夏に、New York City North / Newburgh KOA Holidayというファミリー向けのキャンプ場に3泊の小旅行に行ってきました。総合的な感想は以下の通りです。
Long Island City YMCA 日本語アフタースクールプログラム 2022-2023の募集要項
Long Island City YMCA 日本語アフタースクールプログラム 2022-2023 日本語での案内 プログラム概要 Long Island YMCA日本語アフタースクールプログラムは、同校にある4歳児向けUPK (Universal Pre-K)に併設した日本語によるアフタースクールプログラムです。 YMCA のミッションに従ったカリキュラムを日本語で行い、日本語を話すだけでなく、ひらがなの読み書き、日本の文化も楽しく教えられる環境を子供達に提供します。日本の年中行事に沿った月刊カリキュラム、日本の歌やダンス、日本語の図書朗読、日本の玩具を使ったプレイタイムなどを取り入れた教育を行います。このプログラムは、YMCAと国際交流基金 (Japan Foundation LA)の支援によってい2017年10月より開始されました。現在、2022年度の募集をしています。2022年度は、対象年齢を5-8歳までに拡大して、YMCAのUPKに通学していない子女も応募を受け付けているそうです。 保育時間、料金 2022年のプログラムの料金体系は以下の通りです。保育時間と学校暦にについては変更はありませんが、料金や定員に関しては、ある程度の変更もあり得ることをご了承ください。…
全世界の日本の在外教育施設の在籍学生数 (2022年)
海外教育振興財団(JOES)が発行する「海外子女教育」で数年に一回くらいの頻度で1月号に在外教育施設で学ぶ子女の在籍者数のレポートが掲載されています。今年(2022年)の1月号にも、「ただいま何人!?」という記事で、最新の在外教育施設で学ぶ子女の在籍者数が報告されていました。 海外子女教育振興財団 (2022). 「ただいま何人!?」在外教育施設在籍者数. 海外子女教育, 1, 44-49. https://www.joes.or.jp/cms/joes/pdf/publish/kikanshi2/202201omdt.pdf その記事によると、2022年の情報 (調査時期は2020年-2021年)では、全世界で日本政府が把握している「日本人学校」と「補習授業校」の在籍子女数は44,728人とのことです。また、その他にも、私立在外教育施設と区別される教育機関(「慶應義塾ニューヨーク学院」など)や文部科学省や外務省からの援助を受け取っていないが、日本語による教育を実施している教育施設(「ニューヨーク育英学園」など)に所属している子女が3,950人おり、合計で、48,678人の学生が全世界の在外教育施設で日本語を利用して勉強しています。 このブログポストにもありますが、在外にいるとされる日系子女の総数と比べてみると、この数はかなり低い数になっています。おそらく理由としては、以下のようなものが挙げられると考えられます。 日本政府が把握している在外教育施設に含まれない教育機関(草の根的な小さな週末学校など)で勉強する子女が調査に含まれていない。 現地校のみで、日本語の学習などは家庭で行なっている。あるいは、日本語による学習は全く行っていない。 実際に調査に含まれていない子女がどれくらいいるのか、どのくらいの日系子女が日本語による学校教育をおこなっていないのかは、今のところわかっていません。 他方、わかっている情報を見てみると、いろいろな興味深いパターンが見えてきます。「海外子女教育」の2019年号でも同様な情報が公開されたのですが、その際の合計子女数は59,795人とのことでした。2022年の同じ調査の数が、48,678ということですので、ここ3年で急激に在外教育施設で学ぶ子女の数は減っています。これが、コロナ禍の中で行われた調査であったため、一時的に学生数が減っているのか、長期的な傾向として減っているのかはわかりません。この記事では、最も子女が多かった時期 (2013年前後)では、70,000人近い子女が在外教育施設で学んでいたということですので、もしかしたら長期的な傾向として減少している中で、コロナ禍のために多くの学校が閉鎖や中止に追い込まれている可能性は大いにあると思われます。 2022年のデータを見てみると、学齢期前(幼稚部)が4,285人、小学生が32,991人、中学生が8,995人、高校生が2,407人とのことですので、これまで通り、多くの子女は小学生の年齢で、中学生や高校生のレベルで日本語での教育を続ける子女はごく一部のようです。 地域的には、アジア 14,117人 (29.0%)、北米…
独立記念日 (July 4th)の花火鑑賞 (2022年)
いつか子供を連れて見に行きたいと思っていた独立記念日 (July 4th)の花火鑑賞にQueensのGantry Plaza State Parkという所まで行ってきました。花火の量と音などがすごいので、あまり小さい時に行くと花火を怖がってしまったり、泣いてしまったりすると聞いたので、ある程度子供が大きくなる(9歳と6歳)まで待っていました。結果的に、待ち時間が長く、人混みがすごかったので、子供がある程度我慢ができる年齢だったのは良かったと思います。 事前に調べてから行こうと思ったのですが、数年前に花火の場所がHudson RiverからEast Riverに変更になったことや、コロナのため2020年と2021年の花火は特別な状況で行われたこともあり、あまり情報がなかったので、何かの役に立つかと思い備忘録がてら情報シェアをしています。 まず会場(Gantry Plaza State Park)付近の情報ですが、こんな感じでした。 結構ランダムな情報ですが、行ってみて思ったことは以下のような事です。 簡易トイレなどは多くあり、会場の付近では多くのstreet vendersが食べ物や飲み物を売っていた。Gantry Plaza State Park内では、飲み物などは買えないので、途中で食べ物や飲み物を購入するか、ある程度のスナックなどは自分で持って行った方がよい。8時半くらいからは移動がしづらくなり、トイレも人が多すぎて使えないので、それまでにトイレなどは終えておいた方がよい。 人が多すぎるせいか、電波が届きにくい場所なのか、会場付近では携帯が通じなかった。…
子供との魚釣りイベント (Fishing Clinics at Gantry Plaza State Park, Queens)
Gantry Plaza State Park (a.k.a., Hunters Point)でFishing Clinicsという子供向けの魚釣りイベントがあると言うことなんで行ってみました。 Title: Fishing at the Gantries! Date: Every Saturday during summer Time: 10:00am…
「在外教育施設における教育の振興に関する法律」の成立
2022年6月17日に、「在外教育施設における教育の振興に関する法律」という法案が可決されたそうです。あまりニュースなどでは報道されていませんが、大まかには、補習校を含む在外教育施設での邦人の子女(海外で生活する日本人の子女)への教育を「国の責務」として行うという内容のものです。具体的に、これまで文部科学省や外務省が行ってきた在外教育施設への支援と比べてどのような変化があるのかというのはわかりませんが、海外でも日本人の子女が教育を受ける権利を法律として決定し、予算などを法的根拠に基づいて要求できるようになったというのは良い変化だと思います。 成立した法律に関しては、参議院のウェブサイトおよび文部科学省のウェブサイトで閲覧することができます。 上記の法律から、重要と思われるところだけを抜粋しています。 基本理念 在留邦人の子の教育を受ける機会の確保に万全を期すること。 在外教育施設における教育環境と国内の学校における教育環境が同等の水準となることが確保されることを旨とすること。 在留邦人の子の異なる文化を尊重する態度の涵養と我が国に対する諸外国の理解の増進が図られる ようにすること。 基本的施策 在外教育施設の教職員の確保 在外教育施設の教職員に対する研修の充実等 在外教育施設における教育の内容及び方法の充実強化 在外教育施設の適正かつ健全な運営の確保 在外教育施設の安全対策等 在外教育施設を拠点とする国際的な交流の促進等 調査研究の推進等
日本語と英語に翻訳された本 (ぐりとぐら; 3-5歳児向け)
昔から子供の図書として親しまれている「ぐりとぐら」も翻訳版がいくつか出版されています。初版の出版年が1967年とのことですが、今読んでも時代の流れを感じさせない内容は素晴らしいと思います。「ぐりとぐら」は、継承日本語話者の間でも読んでもらったのを覚えているというのをよく聞く本です。 ぐりとぐら / Guri and Gura ぐりとぐらとくるりくら / Guri and Gura’s Magical Friend ぐりとぐらのおおそうじ / Guri and Gura’s Spring Cleaning…
国際交流基金による日本語デジタルライブラリー
アメリカの国際交流基金が日本の書籍のデジタルライブラリーの提供を開始するとのことです。カナダのトロントにある国際交流基金では、かなり以前から同様なサービスが開始されているそうで、そちらで提供されている書籍はhttps://jf.overdrive.comで見られるようになっています。 アメリカでの日本語デジタルライブラリーサービスが、カナダのものと同様な蔵書になるかはわからないのですが、カナダでのサービスを見ると「鬼滅の刃」やSpyxFamilyなどの英語版の漫画ebookや、日本語学習書籍 (交流基金の「まるごと」シリーズ、「げんき」、その他の日本語学習の参考文献など)、文庫本など、とても豊富な蔵書になっています。 2022年6月2日(木)現在、アメリカでの日本語デジタルライブラリーサービスのアカウントを希望する方の情報を以下のリンクで集めているとのことですので、興味がある方は以下のリンクを参照ください。 —————————— In collaboration with our New York and Toronto offices, The Japan Foundation Los Angeles is…
2022年のニューヨーク地域の日本語サマーキャンプの状況
すごく出遅れてしまいましたが、今年も2022年のニューヨーク地域の日本語サマーキャンプの状況についてのまとめ紹介しています。全体的な感じとしては、どこもコロナ対策を行いながらの対面でのサマーキャンプを取り行うところが多いようです。 ニューヨーク地域の2022年夏の継承日本語話者向けのサマーキャンプの状況 ニューヨーク育英学園 ニューヨーク育英学園のキャンプですが、今年は、対面とオンラインと別々のプログラムとして開催されているようです。毎年説明会が3月くらいに行われているのですが、今年は対面での説明会は行わず、録画での説明会がこのウェブサイト (https://japaneseschool.org/program/camp/ikuei-summer/) で公開されています。プログラム自体は、5月の時点で既に定員となっていたそうですが、5/21/2022の時点で、年少・年中混合クラスの定員を増やし追加募集をしているとのことでした。 New Jersey Address: 8 West Bayview Avenue, Englewood Cliffs, NJ, 07632 Phone: (201) 947-4832…
2022年のニューヨーク近郊での夏祭りイベント
少しづつ2022年の夏祭りの情報が入り出してきたので、こちらでまとめています。 Japan Performing Arts Early Summer Festival Date: Saturday, May 28, 2022 Time: 12:00pm-6:00pm Place: Nolan Park, Governors Island, New…
子供の日イベント @ Japan Society (5/8/2022)
毎年の春に、七五三や子供の日のイベントを行なっていたJapan Societyさんですが、コロナ禍で子供/家族向け対面イベントは一時中止されていましたが、2022年5月8日(日)に子供の日イベントを行うそうです。 Title: 子供の日 (Children’s Day: Kodomo no Hi) Date: Sunday, May 8, 2022 Time: 11:00am & 1:00pm Place: Japan…
America’s Languages Portalプロジェクト
Mellon Foundationの支援により、アメリカの言語教育の中で少数派の言語や学習者を教えるプログラムのモデルを選ぶAmerica’s Languages Portalという取り組みが行われています。継承語教育プログラムも対象となるそうで、もし既存の継承日本語プログラムで以下の要件に該当しそうなプログラムがあれば、ぜひ登録ください。 ————————————- The America’s Languages Portal, with the support of the Andrew W. Mellon Foundation, seeks to…
週刊NY生活 School Life 特集 2022-2023
週刊NY生活誌が毎年やっている「School Life特集」が今週号の紙面に載っています。 https://nyseikatsu.com/editions/856/856.pdf 昨年のSchool Lifeでは、コロナ禍で教育方法が安定していない状況だったためか、どの学校もコロナにどのように対応しているかは書いていなかったのですが、今年のSchool Lifeでは、オンラインによく教育方法などを書いているところが多くありました。 あと、こういう広報ができる予算がある継承語日本語学校はあまり多くなく、毎年School Lifeで紹介される学校の顔ぶれは変わらないのですが、今年は学習塾から継承日本語教育に進出した「日本語補習校 Alto」さんとか、日本の高校や大学進学を考える子女のためのオンライン系の学習塾さんなどが多くみられるようになってきました。
幼児向けの継承日本語教育に利用できるYouTubers
カナダのケベック州ケベックシティに家族と移住された「あみ」さんという方のブログで、幼児向けの継承日本語に利用できるYouTuberについての紹介がされています。どのYouTuberの方も、日本の幼児教育に従事されている方達で、日本での手遊びやお遊戯などをどのようにやるのかなどの情報や、実際にオンラインでやれるようなビデオが多くあります。 ブログへのリンクは、以下の通りです。 https://canada-life.blog/hoiku-tubuter/ ブログで紹介されているのは、以下の5人のYouTuberの方々です。 mocaちゃんTime: https://www.youtube.com/channel/UCHFHIZ_FHdjgai42nWle9CQ ふじこせんせいchannel: https://www.youtube.com/channel/UC_wKrG4I38KVkB94IM2MzdA ボンボンアカデミー: https://www.youtube.com/channel/UCaCiBKglFZkSYXmlWZBDLgw あそびうた作家「ぼくときみ。」: https://www.youtube.com/channel/UCzvXdWyef4EDdeQks3FeRcw 保育士バンク!チャンネル【公式】: https://www.youtube.com/channel/UCJ22_wy-c6q76Uzi938riVA
Queens児パング: バーンズ先生のおしえて!6才までの日本語教育 (3/24/2022)
Forest Hills近郊でインフォーマルケアを行なっているQueens児パングさんが、2022年 3月24日 (木)に学齢前の海外で生まれ育つ子供への日本語教育についての講演会を行うそうです。詳細は以下を参照ください。 Title: バーンズ先生のおしえて!6才までの日本語教育 Date: 2022年 3月24日 (木) Time: 8:00pm-9:00pm (ET) Place: Zoom URL: Registration at https://bit.ly/33PnqmQ Description:…
備忘録 継承日本語の育児体験 (2-3歳)
子供も大きくなりつつあり、これまでやってきたことも、昔の思い出になって大分忘れてきたので、覚えているうちに備忘録をつけておこうと思いました。これを書いている時点で、上の子供は8歳、下の子供は5歳です。ここ2年のコロナによる学校環境の変化にもかかわらず、二人とも日本語も継承語としては十分なレベルで習得し、毎週土曜日に元気に補習校に通学しています。
アリゾナ州での小規模な継承日本語学校の設立に関する調査
Siegel, Y. S. (2004). A Case Study of One Japanese Heritage Language Program in Arizona. Bilingual Research Journal, 28(1), 123-134.…
ニューヨーク総領事館による日本語の教科書の配布 (2022年前期; 2022年 2月28日締切)
ニューヨーク総領事館による日本語の教科書の無償配布のお知らせです。在留届を出した日本国籍を有する小学生以上の子女で、ニューヨーク総領事館の対応州 (ニューヨーク州、ニュージャージー州、ペンシルベニア州、デラウエア州、ウエストバージニア州、コネティカット州、プエルトリコ、バージン諸島)に住んでいる方は、以下の手順で教科書の無償郵送(郵送費は含まず)が受けられるそうです。申請期間は、2022年 1月24日 (月) – 2月28日 (月)必着とのことです。 コロナ対策のため、申請はできるだけ郵送で行ってくださいとのことです。
HLXChange.com: 継承語教育 (日本語を含む言語全般の)サポートページ
UCLAのNational Heritage Language Resource Center (NHLRC)のダイレクターをやっておられるCal State Long BeachのMaria Carreira先生やその同僚の方が、継承語教育(言語を問わず、全ての言語の継承語教育)のサポートをするためにHLXChange.com (https://www.hlxchange.com)というウェブサイトを公開されたそうです。 まだ色々開発中のようですが、すでにいくつかの継承語教育に関するリソースが紹介されています。このページでは、いくつかの短いYouTube videosでJames Lang/Flower DarbyによるSmall Teachingという手法が紹介されています。
AG-5による補習校の先生向けのレッスンプラン集
こちらでも紹介した、文部科学省のAG-5 (https://ag-5.jp)という全世界の日本人学校と補習校の支援を目標としたプロジェクトがあるのですが、その一つのテーマとして、「補習授業校における日本語能力向上のための総合的なプログラム開発」というのを行なっています。 そのプロジェクトの中で、「補習校における日本語力向上プラン」(https://www.ag-5.jp/report/theme4/study)というページがあり、そこでは、日本語を補習校などの週末学校で教えている先生のため、実際に補習校で教鞭をとっている先生から、教材とレッスンプランを集め、一般に公開しています。 まだ規模は大きくないようですが (2022年 1月7日 (金)時点で30点ほどのレッスンプラン集)、ここのレッスンプランは実際に補修校で利用されたものが公開されていて、学生たちの作品や、レッスンプラン利用の際のアドバイスなども書かれています。 こう言った補習校や継承語の先生向けの教材開発が広く行われるようになるとよいなと感じます。
外務省による在留邦人子女向けの電子ライブラリー及びオンライン教育サービス支援 (2022年1月-3月)
在ニューヨーク総領事館から、コロナ禍における在外邦人子女の教育支援のための、電子ライブラリー及びオンライン教育サービスの学習支援(経費補助)の案内がありました。対象期間は、2022年1月から3月末で、補助金額は 月額550円-30,000円 (その他、諸経費12,000円)とのことです。経費補助は、在外で日本国籍を有する子女を教育する機関からのみ申請が可能とのことですが、「政府援助」の対象となっていない草の根的な継承語学校も申請可能とのことです。 詳細は、在ニューヨーク総領事館のウェブサイト (https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/2021-12-13_digital.html)か、ニューヨーク総領事館 領事部子女教育係 (education@ny.mofa.go.jp)に問い合わせくださいとのことです。 以下、海外在留邦人・日系人の生活ビジネス基盤強化事業(電子ライブラリー及びオンライン教育サービス支援)の案内の転送です。 —————————- 今般、外務省では、新型コロナウイルス感染症の再拡大により生活・行動に制限を受けている3歳から18歳までの在留邦人の方の児童等が感染対策をとりながら安心して学習できるよう、日系団体を通じて、電子ライブラリー及びオンライン教育サービスの学習機会を提供することを目的とした経費支援事業を行うこととなりました。 具体的には、日本人学校などの「日系団体」が、サービス提供会社と契約し、園児・児童・生徒の電子ライブラリーやオンライン教育サービスの学習機会を提供し、同事業に対し経費支援を行うものです(日系団体がサービス提供会社と直接契約する必要があります。個人契約は対象外となります)。 本件支援の対象となる団体は、当館管轄地域内の日本人学校、補習授業校、私立在外教育施設(日系の団体。「政府援助」の対象となっていない継承語として日本語を学習する学校も対象となります)、及び日本人会、日本商工会議所(日本人によって構成される非営利・非宗教・非政治の団体で11月19日時点に設立済みの団体)です。 支援概要は以下のとおりとなりますので、本件支援を希望する対象団体におかれては、下記当館HP掲載の実施要領を熟読の上、事業実施予定日の2週間前までに書類一式を添付し申請してください(令和4年2月14日まで)。 【当館HP】 https://urldefense.com/v3/__https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/2021-12-13_digital.html__;!!GekbXoL5ynDpFgM!CYWKeOyZ-6YR7G6jp1Krp_ReF50aDZtdaZy5c0JUbipe-Kg5rW5h_SRHT0Uo0bdjvg$ 1 支援期間:令和4年1月1日から3月31日の間 2 支援内容:電子ライブラリー及びオンライン教育サービスを在留邦人児童等が利用する経費(ただし付加価値税を除く税・手数料、団体の事務経費等は対象外) 3 支援上限額:一人の利用料金の上限は以下のとおり。 – 電子ライブラリー:月額 550円(税込)…
ロサンゼルス近郊の継承日本語話者の人口動勢 (Treist et al., 2022)
Mutilingual La La Landというロサンゼルス近郊の継承語話者の人口動勢の本が2022年に出版されるのですが、その中の一章で、継承日本語の最近の人口動勢について書かれています。 Triest, M. A., Hayashi Takakura, A., & Hitchins Chik, C. (2022). Japanese: Language Practices and Cultural…
子供に日本の食パンを食べさせたい (パン焼き器/Home Bakery) 続き 2
このポストとこのポストの続きです。 子供に日本の食パンを食べさせてあげたいと思い、象印のZojirushi BB-HAC10 Home Bakeryというパン焼き器 (Home Bakery)を購入して使っていますが、レシピと新しい道具を購入しました。 レシピは、The New York Timesの”Japaense Milk Bread” (https://cooking.nytimes.com/recipes/1016275-japanese-milk-bread)というやつです。想像以上にバターと砂糖を入れるのですが、味的にはこれが一番日本の食パンに近いような気がします。 レシピでは、starterを作ったり、doughを捏ねたりするんですが、自分は、材料を全部混ぜてしまって、doughを作るのはZojirushi BB-HAC10 Home Bakeryに任せてしまっています。doughを作るモードがあり、大体1:45くらいで全部自動でやってくれます。NYTのレシピから少し量を増減して、今のところのベストなレシピは以下のような感じです。 1.75 cups…
International Guidelines for Professional Practices in Community-Based Heritage Language Schools
Coalition of Community-Based Heritage Language SchoolsというUCLAにある継承語教育の研究団体が、全世界のコミュニティーベース学校(正規の学校ではなく、保護者やコミュニティー主体で始まる継承語の保持を目標とした週末やアフタースクールの学校)を調査し、(1) 継承語学校に当てはまる共通の教育原理とは何か、また、(2)継承語学校が指針として参考にできる質の高い教育とは何かを定義したガイドラインが作成されました。 Aberdeen, T., Cannizzaro, G., Douglas, M. O., Emilsson Peskova, R., Lu, T., Ludanyi,…