前回の2-3歳の備忘録に引き続き、今回は、3-4歳で継承日本語教育のためにやっていたことの記録を書いておこうと思います。これを書いている時点で、上の子供は9歳、下の子供は6歳です。今回は、それぞれの子供が3-4歳くらいの時(2016年-2017年と2019年-2020年)に、自分が継承日本語保持のためやってきたことを書き留めています。
- 継承語の保護者ネットワーク
特に意識してやったわけではないですが、3-4歳の時に一番役に立ったと思うのは、日本語を継承語として話す子女を持つ保護者の人たちのネットワークでした。公園などで遊んでいて日本語を話していると、他に日本語を話す環境にある近所の子供たちと友達になったり、デイケアや学校などの説明会などで同じ保護者の人と何度もあったりして知り合いになったケースが多いです。3-4歳くらいの学齢期前の保護者による自主的な継承語グループは多くあると読んだことがあったのですが、このくらいの時期になると子供の学校をどうするのか、どうやって継承日本語教育を続けるのかなどが具体的な課題として感じるようになるので、保護者間のネットワークができやすいのかと思いました。自分達の場合も、ニューヨークがちょうどUPK(3-4歳からの無料全日保育)を開始したところだったのですが、UPKには行かせたいけれども、小さい頃から全日で英語での教育を受けるだけでなく、何か継承日本語保持のためにもしたいという保護者が集まって、いろいろ相談をするようになりました。いろんな場所に見学に行ったり、日本の国際交流基金さんに資金援助の相談したりと、かなり活発に活動していたように思います。結局、地元のYMCAと協力して、YMCAのUPKに付属した日本語アフタースクールを開始してもらうことになり、子供が4-5歳となってUPKに通うようになってからも、3-4歳くらいにできた保護者とのネットワークは続いています。 - 日本語の本の読み聞かせ
いろんな所で日本語による本の読みき書かせが重要だということだったので、3-4歳の時は特に日本語の本の読み聞かせができるように心がけました。最初は、日本のアマゾンから本を購入して郵送してもらうような事をしていたのですが、本の値段と郵送費で非常に予算的に高くなってしまったことと、せっかく購入しても気に入って何度も読む本は限られていたので、途中からは地元の図書館や、通っていたデイケアの図書貸出サービスなどで日本語の本を入手するようになりました。 - YouTube channels
日本のテレビなどはできるように見るように心がけていたのですが、3-4歳の時点で(たぶん今も)子供たちが特に好きだったのは、YouTube channelsです。3-4歳で人気があったのは、日本のおもちゃを紹介する「アニメキッズ」や同年代の子供たちがいろんな遊びやおもちゃを紹介するKan & Aki’s CHANNELとかプリンセス姫スイートとかが好きでした。YouTubeチャンネルはここでまとめています。 - 日本への一時帰国
子供が3歳くらいになると、日本への長距離飛行機も乗りやすくなるので、一時帰国もしやすくなります。一時帰国した際の備忘録をここに書いています。 - 日系のイベントへの家族での参加
日系の保育施設などに通っていると、そこや、日系人会などが主催する子供向けのイベントの情報も入ってきやすかったです。この時くらいから、積極的に家族で日系のイベントに参加するようにしていました。いつも参加したのは、お正月、こどもの日、運動会、七五三、ストリートフェア、Brooklyn Botanic GardenやDCでの桜祭り、盆踊り、Japan Dayなどです。