ニューヨークのクイーンズ区での日本語教育の需要

クイーンズのForest Hillsで日本語プレイグループを行なっている「Queens児ぱんぐ?」(https://queensjipang.wixsite.com/queensjipang)というところが、2019年の2-3月にかけてオンラインでのクイーンズ近郊での日本語教育需要調査(https://www.surveymonkey.com/r/V3JQHJX)を行いました。以前から、クイーンズは日本人家庭が多い割には日本語による教育機関が少ないと感じていたのですが、調査の結果を見ると、やはり需要度は高いようです。 回答数は134件で、いただいたデータを見た感じでの主な概要は以下の通りです。 回答者の住居は、Forest Hills or Rego Park (41%), Sunnyside or Woodside (15%), Astoria (13%), Long Island City (12%)とのことで、だいたい、Asian American…

北米の日系アメリカ人の歴史

北米の日系アメリカ人の歴史についてのとても面白い本とウェブサイトを見つけたので、その紹介です。 継承日本語話者は、いわゆる1.5世か2世の日系アメリカ人になるのですが、最近、継承語話者の人と話していて感じたのは、言語や文化に関しては知識がある継承語話者の人でも、歴史のことを聞くと、ある程度の日本の歴史と、西欧主観的なアメリカの歴史の知識があるものの、どちらも自分の歴史ではないという思いがある人が多いと感じました。いわゆる日系アメリカ人の歴史というのは、アメリカの学校ではあまり触れられず、また、1世である継承後話者の保護者の間でも知られていないので、継承日本語話者に伝承されていかないのだと思います。 日本人はアジアの中でも比較的早くからアメリカに移住を始めた民族の一つです。1860年代にアメリカ西部と東部をつなぐTranscontinental Railroadの労働者として移住を始めた中国人とともに、日本人も国内の景気の悪化のため、アメリカでの経済的成功を求めて労働者として移住を始めました。ですので、おおよそ日系アメリカ人はアメリカでは160年の歴史があるわけで、一番最初に訪問した日系移民の子女は今では4世や5世、あるいはそれ以上の世代を経ているわけですが、常に日系移民が続いていたわけでなく、北米の日系アメリカ人の歴史では大きく二つの分断期がありました。一つは、19世紀末からアメリカでのアジア人差別「黄禍論」が広まった際に、日本政府とアメリカ政府の間で結ばれた日米紳士協定(1907)による日本政府の自主的アメリカ移民制限、もう一つは、第二次世界大戦の日米開戦(1941)です。 今回紹介しようと思ったのは、その分断期について書かれた資料で、一つは、Daniel Inouye氏による以下の本で、日本の最初の移民から、第二次世界大戦の日米開戦(1941)まで(いわゆる最初の分断期)について書かれています。 Inouye, Daniel H. (2018). Distant Islands: The Japanese American Community in New York City,…

PS147 Japaense Dual Language Program オープンハウス (2019-2020入学者向け)

日本語のDual Language ProgramがあるPS147の2019年度入学のためのオープンハウスがFriday, March 8, 2019に開催されるそうです。PS147では、今年からPre-KもJapaense Dual Language Programの一部として日本語による教育が行われ、最高学年も2019-2020年時点で4年生までJapanese Dual Languageのクラスがあるそうです。興味がある方は、ぜひオープンハウスに参加ください。 ————————————————- 来年度9月よりPS147校では、NYで唯一のプリK学年の日本語バイリンガルプログラムが開講されます! PS147 will be the home of the…

週刊NY生活 School Life 特集 2019-2020

週刊NY生活誌が毎年やっている「School Life特集」が今週号の紙面に載っています。 https://www.nyseikatsu.com/editions/715/715.pdf 週刊NY生活誌のSchool Life特集で紹介されている学校は以下の通りです。 NJこぐま幼稚園 Z会、栄光ラーニングセンター あすなろ国際学園IAAS/グリニッチ国際学園 ヴィーテックスエジュケーションズ キッズ国際学園 こどものくに幼稚園 スターチャイルドデイケア ニュージャージー日本人学校 ニュージャージー補習授業校 ニューヨーク市立PS147 JDLP ニューヨーク日本人学校 ニューヨーク育英学園 ニューヨーク補習授業校 プリンストン日本語学校…

昔の名作絵本が日本のKindleでも読めるようになりました

子供のにはできるだけ日本語の本を寝る前に読みたいと思い、毎月2-3冊の日本の絵本を購入したり、図書館から借り出ししたりしていますが、お金もかかるし、本を置いておく場所もないし、せっかく手間をかけて入手した絵本も子供が好きじゃなかったりと、いろいろ難しいなぁと感じていたのですが、最近、日本のKindleでもかなりよい日本の絵本が読めることを発見しました。 以前は、日本のKindleの絵本は、自費出版の本が多く、クオリティーもけっこうばらつきがあったりして、本を選ぶのが大変だったのですが、最近は、大手出版社も参入しだしたらしく、かなり安価に日本の名作絵本がKindleで読めるようになっています。うちのこの最近のオススメは、小学館の「デジタル復刻語りつぐ名作絵本」シリーズで、これは一冊75円と非常に安価で、クオリティーも高いです(古い絵本なのでちょっと絵が古い感じもしますが、これはこれで懐かしくてよいかなぁとも思います)。シリーズですでにKindleで出版されているのは以下のような本です。 あかずきんちゃん デジタル復刻 語りつぐ名作絵本 (谷口由美子 伊藤悌夫) イソップえばなし デジタル復刻 語りつぐ名作絵本 (立原えりか 鈴木康彦) イソップのおはなし デジタル復刻 語りつぐ名作絵本 (那須田稔 深沢邦朗 長野博一 上田武二 水野二郎 竹山博) いっすんぼうし デジタル復刻 語りつぐ名作絵本 (松田司郎 水野二郎) うらしまたろう デジタル復刻…

Kids Music Event キッズミュージックイベント @ Astor Place (Sun, March 10, 2019)

East Village付近での子供向け音楽イベントの情報です。子供向けのランチや紙芝居などもあるそうです。他の日本語を使った子供向けイベントなどもイベントページのカレンダーにあるので、そちらもご覧ください。 —————————————————— Kids Music Event キッズミュージックイベント —————————————————— Date: Sunday, March 10, 2019 Time: 11:45am-1:00pm Place: 440 Lafayette St, New…

ニューヨーク市のDual Language Programについて

PS147のJapanese Dual Language Programが2019年からはPre-KからGrade 4まで行われるということで、軌道に乗り始めてきたそうですので、ちょっとニューヨーク市におけるDual Language Programを含むBilingual Programのこと全般について書いてみようと思いました。ニューヨーク市の2017年時点のBilingual Programの統計的をNYC OpenDataで引っ張ってきて、簡単な分析をしました。 最初はBilingual Programの場所に関するデーターです。 場所的には、Staten Islandを除く全ての場所に平均的に分散しています。 プログラムのタイプですが、Dual Language Programと、Transitional Bilingual Educationに分けられます。どちらのプログラムも英語以外の言語(家庭言語)を学校の指導に使うのですが、この二つのプログラムの違いはDual Language…

PS147でJapanese Dual Language Program Pre-Kの開始 (2019年)

ニューヨークの公立高校で唯一のJapanese-English dual language programを行なっているPS147ですが、2019年からは通常のElementary School Programに加え、Universal Pre-K (4歳児)のクラスもdual language programとして開講されるそうです。一番最初に始めた子供達はすでに4年生になるとのことですので、2019年はUPKからGrade 4までの5学年のクラスがJapanese dual language programとなります。 https://japanese-schools-newyork.com/?p=20にも書いたのですが、自分の子供がUPKに行く頃 (2015年頃)は見学に行った際には、正直、dual language programとしては、まだ発展途上かなぁという思いだったのですが、かなり系統だってきた印象です。特に、2019年から4年生までしっかりDLPが行われるというのは、ニューヨーク州のdual language programの多くがTransitional…

Long Island City YMCA 日本語アフタースクールプログラム 2018-2019の募集開始

Long Island City YMCA 日本語アフタースクールプログラム 2018-2019 Flyer: https://bit.ly/335eqG3 (Japanese) Flyer: https://bit.ly/3xOYAO6 (English) 日本語での案内 プログラム概要 Long Island YMCA日本語アフタースクールプログラムは、同校にある4歳児向けUPK (Universal Pre-K)に併設した日本語によるアフタースクールプログラムです。 YMCA…

Little Missionary Day Nursery バイリンガルサマーキャンプ 2019

East VillageにあるLittle Missionary Day Nurseryというところで、日本語と英語による幼児向けサマーキャンプを行なっているそうです。詳細はウェブサイト(https://chikadesu.wixsite.com/japanesecamp)か以下の情報を参照ください。 —————————- Little Missionary Day Nursery バイリンガルサマーキャンプ —————————- Address: 93 St Marks Pl #1, New York,…

東京フロストバレー サマーキャンプ (Tokyo-Frost Valley YMCA Summer Camp) 2019

フロストバレーというニューヨーク州中部にある大きな敷地で、毎年Frost Valley YMCAが日本語のお泊まりキャンプを行っています。2019年のキャンプも応募要項が発表されて、現在申し込みも受け付けているそうです。詳細は募集要項にもありますが、とても複雑なので、参加希望の方は、2月から各地で行われている説明会に参加するほうが良いかと思います。東京YMCAサマープログラムという日本に住んでいる子女がニューヨークでキャンプしたり、ニューヨークに住む子女が日本でキャンプするというプログラムもあるようです。 —————————— Tokyo-Frost Valley YMCA Summer Camp —————————— Place: Frost Valley YMCA (2000 Frost Valley Road Claryville, NY…

アストリアでの日本語アートクラス (2019年春学期)

アストリアで5-10才向けの日本語によるアートクラスが2019年から開講されるそうです。詳細は、以下のフライヤーを参照ください。 —————————————– アストリア 日本語アートクラス —————————————– 5才〜10才 2019年1月から毎月4水曜日、アストリアのアートスタジオで、少人数制の日本語アートクラスをこっそり始めます。いつでもお問い合わせください。 1月9, 16, 23, 30日 水曜日(3:30-5:00) 2月6, 13, 20, 27日 3月6, 13, 20, 27日…

ニューヨークにあるトイレのデータベース

子供と出かける時にいつも大変なのがトイレ。楽しく歩いていると、突然「トイレ」と言われ、慌ただしく公衆トイレを探すことも多いです。これまでは、スターバックスやお店のトイレをお願いして使わせてもらうことも多かったのですが、スターバックス以外にもトイレがある施設や、公衆トイレは多くあるようで、そういう施設や公衆トイレのデータベースも何個かあるそうです。 最近よく使っているのが、iPhoneのアプリでFlush Pro (https://itunes.apple.com/us/app/flush-pro-restroom-finder/id960457446?mt=8)というやつです。公衆トイレや、お店のトイレなどが網羅されていて、changing tableの有無や、鍵が必要なトイレかなどの情報も載っています。また、自分が知っているトイレが載っていない場合は追加したりもできるので、常にデータベースがアップデートされていて、情報量は非常に多くあらゆる場所でトイレがみつかります。 あと、情報量では少し劣りますが、Mapplerを使ったNew York Restrooms Project (http://m3.mappler.net/nyrestroom/)という無料のウェブサイトもあります。Manhattan内のトイレに関しては非常に情報がありますが、そのほかのboroughに関してはあまり情報が多くない印象があります。

日本語サマーキャンプ 2019: LIC YMCA Japanese Immersion Summer Camp 2019

クイーンズのロングアイランドにあるYMCAで、日本語によるサマーキャンプが開催されるそうです。2週間で$650と日本語サマーキャンプでは比較的安めのプログラムに設定されているようです。 ———————————- LIC YMCA Japanese Immersion Summer Camp 2019 ———————————- YMCA in LIC will offer Japanese Immersion Camp (age 3-7)…

ニューヨーク総領事館による日本語の教科書の配布 (2019年前期; 2019年3月15日締切)

ニューヨーク総領事館による日本語の教科書の無償配布のお知らせです。在留届を出した日本国籍を有する小学生以上の子女で、ニューヨーク総領事館の対応州 (ニューヨーク州、ニュージャージー州、ペンシルベニア州、デラウエア州、ウエストバージニア州、コネティカット州、プエルトリコ、バージン諸島)に住んでいる方は、以下の手順で教科書の無償郵送(郵送費は含まず)が受けられるそうです。申請期間は、2019年2月1日 (金) – 3月15日(金)必着とのことです。

ニューヨーク総領事館での日本文化啓蒙品レンタル

先日イベント開催のために、ニューヨークの日本総領事館さんから日本文化啓蒙品をお借りする機会があったので、他の団体さんでも日本文化イベント開催の際には同様な需要があるかと思い、情報共有しようと思いました。 ニューヨークの日本総領事館さんでは、以下の物品を無償で貸し出ししているそうです。詳しい情報は、https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/en/b/06.htmlにあります。 Dolls: Ichimatsu Doll / Kokeshi Doll Ikebana Set (vase, scissors, and water frogs) Japanese clothes Yukata (men, women,…

ニューヨーク近郊での桜祭りイベント (2019年)

春になると、いろいろなところで桜祭りが開催されます。今日は、桜祭りの情報について調べてみました。一番有名なのは、Washinton D.C.の桜祭りですが、そのほかにも地域での小さな桜祭りがニューヨークの各地で行われています。まだ多くのところで2019年の日程が決まっていなかったので、2019年の情報がない場合は2018年の情報を記載しています。おそらく日程は2019年も大体2018年と同じになるのだと思います。 Brooklyn Waldorf School Spring Cherry Blossom Festival / ブルックリン虹のかけ橋日本語学校 春さくら祭り Date: Sunday, April 7, 2019 Time: 11:00am –…

PS147 (Japanese-English Dual Language Program)の2019年度の申込み締切り

Japanese-English Dual Language ProgramのあるPS147の幼稚園への申込みに関する情報です。締め切りは、1月14日とのことです。同校の詳しい情報は、PS147 Japanese DLPのウェブサイト(https://ps147jdlp.org)にあるそうです。 —————————— NY公立小学校 PS147 (日本語バイリンガルプログラム)キンダーへの申し込みは、2019年1月14日締切りです。 2019年度にキンダーに入学の資格があるお子様で、日本語バイリンガルプログラムにご興味のある方は、DOEの申し込みの際に PS147 Isaac RemsenのJapanese Dual Language をお選びください。 申込みの締切りは 2019年1月14日です。 2015年から開始されたPS147のJapanese…

NJ/NY補習校授業料の奨学金 (SMBC Global Foundation Scholarships) 2019年度

三井住友銀行さんのSMBC Global Foundation Scholarshipsという奨学金があり、ニューヨーク補習授業校及びニュージャージー補習授業校に通っている子女の授業料の援助(全額補助)をしてくれているそうです。毎年、12月から1月にかけて申し込みを受け付けているそうで、2019年度の締め切りは2019年1月19日(土)とのこと。詳しくはニューヨーク日本人教育審議会のウェブサイトか以下の連絡先まで。 ———————– ニューヨーク補習授業校/ニュージャージー補習授業校 2019年度 SMBC Global Foundation, Inc. 奨学生募集 問合せ先 The JEI Scholarship Office http://www.jeiny.org/2019SMBCScholarship.pdf | http://www.jeiny.org…

ブルックリン虹のかけ橋日本語学校 親子教室 Spring 2019の募集

『親と子のつながり遊び』を通じて『調和を大切にした子育て』を実践していきませんか? シュタイナー幼稚園の穏やかな空間で、ゆったりとした時間の流れを感じながら『ふれあい遊び』を通じて親子のつながりを育んでいきます。日本語が心地よく聞こえてくる中で、わらべうたを歌い、のびのびと遊び、自然からたくさんの栄養を受けながら外遊びも楽しみます。季節の行事のおやつを作り、一緒にお祝いすることを通して大切な日本文化を親から子へと繋げていく親子教室です。 【対象】22ヶ月~3歳未満(2019年2月時点で22ヶ月) 【定員】8組 【参加費】5回コース$255(授業料$210、登録料$20、施設使用料$25) (12月末までにお申込の場合、授業料$200になります) 【日時】全5回 2019年2月2日(土)10:00-11:45 2019年3月16日(土)10:00-11:45 2019年3月30日(土)10:00-11:45 2019年4月6日(土)10:00-11:45 2019年5月11日(土)10:00-11:45 (悪天候による振替日:5月18日(土)) 登園時間9時50分から10時の間 【場所】ブルックリン虹のかけ橋日本語学校、1階体育館右横の教室 11 JEFFERSON AVENUE (AT CLAVER…

Queens児パング 2019年冬学期、春学期の募集

Forest Hillsで幼児向けにインフォーマルケアを行なっているQueens児パングの2019年冬学期、春学期の募集要項です。詳細は、ウェブサイト https://queensjipang.wixsite.com/queensjipangを参照ください。 ———————– Queens児パング親子クラス 2019年冬学期、春学期 ———————– 2, 3歳児を対象にした日本語親子クラスの案内です。日本の行事や文化に触れる遊びを、子供達が笑顔がいっぱいに楽しむ1時間です。1月は本物の臼と杵(子供用)で、餅つきもします。 ー前期ー  全6回 1/3、1/10、1/17、(1/24は座談会の為、クラスは無し)、1/31、2/7、2/14 参加費:132ドル(セメスターコミットメント、教材費込) セメスターコミットメントの方を優先とし、定員に満たない日にちのみ、ドロップインでの参加も承ります(25ドル/回) ー後期ー  全5回 2/28、3/7、3/14、3/21、3/28 参加費:110ドル(他、前期同様) <時間> 毎週木曜日 10:00am 〜 11:00am (1時間)…

English Language Learnersに関するワークショップに行ってきました

上の子が通っているpublic schoolで、English Language Learners (ELL)に関するワークショプがあったので行ってきました。とても有益なワークショップでしたが、参加者は3名だけで、結構バイリンガルの子供が多い学校なのに保護者の興味が薄いのにはびっくりしました。 で、最も印象深かったのは、ニューヨーク州の規則で英語話者でない児童へのサポートを行うように規則があるのですが、その実施の仕方は、各学校でかなり異なるということです。中には、学校の大部分の児童がELLで、学校全体で児童の英語獲得に力を入れている学校もあれば、ほぼ全体が英語のみを話す児童で、ELLに対するサポートに関するノウハウが理解されていない学校もあるようでした。 日本語のDual Language Program (DLP)があるPS147など、ELLのサポートにDLP (50%英語話者、50%多言語話者がまざったクラスで、英語と児童の過程言語の二言語で指導するプログラム)はどんな感じですかという質問をしたのですが、実際上は、大体のところがtransitional programで大体DLPでも2-3年くらいで児童が英語だけのクラスに移行してしまうという話でした。ですので、DLPで例えば5年生に在籍する学生は、DLPをずっとKindergartenから続けてきたわけではなく、3年生くらいで移民してきた児童の子供がいるという感じみたいです。PS147の日本語のDLPでは、常に日本語を母語とする移民児童がいるわけでないので、そういう場合はどうなるのかと思いました。 ワークショップで大事だと思ったのは以下の通りです。 子供がELLと判定された場合は、学校はニューヨークの州法 (NYSED Commissioner Regulations Part 154 (CR…

「日本語教育の推進に関する法律案」(日本語教育推進法案)

日本の超党派で作られた日本語教育推進議員連盟が、「日本語教育の推進に関する法律案」(日本語教育推進法案)という法案の作成を目標にしているということで、海外に住む継承日本語話者にどのような関係があるのかをまとめてみました。 2018年の5月で発表された案では、国内の外国人居住者への日本語教育という面が重要視されていて、海外で日本語を保持していく継承語話者への対応が記載されていなかったのですが、プリンストン日本人学校のカルダー淑子先生などが中心となって、この法案の対象に海外継承日本語教育を盛り込んでほしい旨の要請文が2018年7月に日本語教育推進議員連盟に送付されました。 http://www.nihongoplat.org/2018/07/19/特集・日本語議連-日本語教育推進基本法の原案へ/ また、「日本語教育推進基本法案への要請文」への賛同署名活動も始まりました(以下の通り、すでに「日本語教育の推進に関する法律案」では継承語話者に対しても、かなりの記述が含まれるようになったのですが、今も署名活動は続いているそうです。)。 https://sites.google.com/site/keishougo/kihonhoan?fbclid=IwAR1QfBg_vMzgqIZAoY9L4tBoLVtQxXYzW74tebFMzFUhKIOLICtKgtrvyo0 カルダー先生を含め、海外で継承語教育に従事している人たちの複数の方が、署名リストを持って東京まで一時帰国し、議員団への直接陳情などもしたようです。その甲斐あって、2018年の12月に議員団の総会で承認された最終的な「日本語教育の推進に関する法律案」には、以下のような変更がありました。 原案: 「国は、在留邦人の子等を対象とする日本語教育の充実、支援体制の整備、その他の必要な施策を講ずるものとすること。」 改定後: 「国は、海外に在住する邦人の子、海外に移住した邦人の子孫等に対する日本語教育の充実を図るため、これらの者に対する日本語教育を支援する体制の整備その他の必要な施策を講ずるものとする。」 以下のブログにも書いてありますが、5月の法案の概要ができた時点からの海外からの運動活動は、日本の通常の議員立法の手法からすると「空気を読めてない動き」にも映ったようですが、自分が聞いた話ですと、関係者の方々もできるだけ直接議員に話ができるように働きかけてくれたり、議員団も誠実に話をきいてくれたそうです。 https://note.mu/uichi1113/n/ne129648dad1b 通常だと、「もうすでに決まったこと」としてあしらわれてしまうような変更の陳情が「日本語教育の推進に関する法律案」で聞き入れられたのは、従来の前例踏襲的なやり方ではなく、普通の型にはまらないような人たちの声をできるだけ拾っていこうという日本語教育推進議員連盟の議員や、議員団と活動している関係者の方の考え方が現れていると感じました。 [2018年12月28日追記] 署名の場所がChange.orgに移ったそうです。リンクは、https://www.change.org/p/外国人の日本語教育を法的に位置付けるための法律の早期成立を求めますとのことでした。 [2019年5月22日追記] 「にほんごぷらっと」によると、「日本語教育推進法案」は衆院文部科学委員会を経て、衆院、参院を経て2019年の国会で成立する見込みとなったようです。今後の、この法案の海外での日系子女への日本語教育への影響がどのようになるのか非常に興味深いです。 http://www.nihongoplat.org/2019/05/21/【速報】-日本語教育推進法案が22日の衆院委員会/

料金で見るNYの継承日本語学校と日本語保育/教育サービス

今、上の子は5歳で、下の子は2歳なのですが、かれこれここ数年、共働きのうちの連れ合いと、「わしらは子供の保育料と教育費のためだけに仕事をしているような状況やね」という話をよくします。自分のイメージですと、毎週のように何らかの教育費の請求書がくるので、それにチェックを切りまくっていて、もう何を払って何を払っていないのかもわからない状況です。最近、これじゃあダメだと思い直して、今一度、継承日本語にどの程度お金を払っているのか、料金的にはどんなオプションがあるのかを調べてみようと思いました。 驚いたのですが、ほとんどのところで料金の説明はオンラインで公開されていませんでした。ウェブサイトなどで料金を公表していても、かなり見にくかったり、申し込み料金や設備費など、授業料とは別の料金がかなり多く、年間にかかる費用の全体像が見えづらいと思いました。 大まかな感じとしては、日本語での保育費用は以下のような感じです。 未就学児(4-5歳まで)の全日保育: $1,000-2,000/m (+3-4pm以降の延長保育料: $500-1,000/m) 未就学児(4-5歳まで)の週1日数時間程度の一時保育: $3,000/y 就学児の全日保育: $0-15,000/y 就学児の週1日(土曜日)の日本語教育: $2,500-4,000/y 就学児のアフタースクールでの日本語教育: $500/m 未就学児、就学児への日本人のナニーさん (5h/d, 20 days per…

アストリアでの日本語でのアートプログラム

掲示板で以下のようなアストリア近郊での日本語でのアートプログラムの開催のお知らせを見つけました。小学生対象で、毎週水曜日に開催するそうです。 小学生の日本語アートクラス・体験ワークショップ 1月から毎週水曜日、アストリアのアートスタジオで、少人数制の日本語アートクラスを始めようと考えています。今回、体験クラスをかねて、冬のホリデーシーズンに楽しい、ろうそくデザインワークショップを開催します。カラーワッ クスを体温でゆっくり温めながら、ろうそくに2D/3Dのデザインを施し、世界に一つだけの実際に使えるアートを作ってみましょう。ろうそくは、当日持って帰れます。スタジオに来ていただいて、クラスの雰囲気等を実際に体験して下さ 12月19日(水曜日)3:30pm-4:30pm 材料費: 1人$15 (当日キャッシュでお支払いください。大人の参加可。) 場所: Astoria Blvd x 43rd 8t (地下鉄N 線Astoria Blvd駅から徒歩10分。R.M 線) Steinway 8t駅から徒歩15分。M60-8B8…

ニューヨークの子供遊びスポット: MTAのレトロ電車 (MTA Holiday Nostalgia Train 2018)

MTAが毎年年末に運営しているレトロ電車が2018年も11月末から12月末まで運営されるそうです。運行ルートとスケジュールは以下のウェブサイトで見られます。レトロ電車は、毎週日曜日、レトロバスは、毎週月曜日の指定時間に運行されていますので、今年は子供と一緒にレトロ電車/バスを狙って乗ってみようと思っています。 https://www.nytransitmuseum.org/holidaynostalgiarides/

ニューヨークの子供遊びスポット: Japan Villege

まだ空いていないので、いまいち子供と行けるところかどうかわからないのですが、BrooklynのSunset ParkにJapan Villegeという超巨大な日本食マーケットが完成しました。オープンは2018年始めということだったんですが、伸びに伸びて2018年11月24日(土)にオープンすることになったそうです。 ——————————– Name: Japan Villege Sunset Park ——————————– Institution: Japan Village Address: 934 3rd Ave, Brooklyn, NY 11232,…

Parent-teacher conference (保護者懇談)

今年、上の子がpublic schoolのkindergartenに入ったのですが、そのparent-teacher conference (保護者懇談)がありました。Pre-Kの時もあったのですが、Pre-Kでは成績などはつけられずに文章で書かれた成績をもらうだけだったのですが、kindergartenではDOE指定のReport Cardというものにそって、成績がつけられます。DOEのレポートカードは、DOEのウェブサイト (https://www.schools.nyc.gov/school-life/learning/student-records-and-transcripts/report-cards)にあります。Kindergartenのものはこんな感じです。 で、parent-teacher conferenceの当日に、成績をもらうのですが、パッと見たら、2とか3とかがいっぱい。日本の小学校とかでは、ほぼ全部が「たいへんよくできました」で、一つくらいが「できました」とか「がんばりましょう」だったような気がするのですが、うちの子は幼稚園からヤバイのかと心配になってしまいました。で、いろいろ聞いてみたら、NYCの成績のつけ方はabsolute assessmentで、学年の目標 (standards)に到達しているかどうかを指標につけられているので、学年の最初の方は2やら3が多く、学期の最後の方には3とか4とかになるとのことでした(慰められているだけかもしれませんが)。幼稚園児から目標に達しているかどうかとかを問われるとは、やっぱりアメリカはシビアです。 で、実際の面談は、結構サクサクと進みました。「日本語もがんばってやってもらいたいと思っているんです」と言ってみたら、「バイリンガルの子供は、学年が小さいうちは英語能力がモノリンガルの子供より劣ることがしばしばあるんですが、2-3年したら差とかはなくなりますよ」とのお返事でした。Dual languageとかのプログラムなどはない普通のpublic schoolなんですが、先生がバイリンガル教育に理解があるのは少し嬉しかったです。

五歳の誕生日のプランニング

子供の5歳の誕生日をクラスのみんなでお祝いしようと、結構本格的に企画しました。結果的に、無事誕生日も終わり、子供も非常に楽しく過ごせたので、また今度下の子が5歳になった時のために、誕生日のプランを書いておこうと思います。 (1) 場所 今回は、雨や天候が悪い時のためにAstoriaにある屋内の遊ぶところがある施設にしました。施設に関しては、ちょっと駅から遠くてアクセスが不便でしたが、その分比較的安価にサービスを受けられたかと思いました。場所に関してのリビューはGoogle Reviewsに書いていますので、そちらの方を参照ください。 (2) 招待状 最初は、Shutterflyで招待状をプリントアウトしたのですが、結構高かった上 (about $60)、プリントしたものに返事するのは面倒らしく、これは完全に失敗しました。結局、Eventbrite (https://www.eventbrite.com)というonline RSVPサービスでリンクを作って、それをメールするか、メールアドレスがわからない人にはプリントアウトしたものを渡したのですが、こちらの方が無料ですし、返信率が高かったです。 (3) ケーキ 少しでも日本のことを思い出に残せたらと思い、日本のキャラクターデザインをしたケーキを作ってくれるというサービス (Apricot Peach Cake / https://www.instagram.com/apricotpeachcake/)にケーキをつくってもらいました。見本で出した資料を、実際に作ってもらったケーキの写真です。…

ロングラアイランド YMCAでの日本語補助教員募集 (2018-2019)

ロングラアイランド YMCAで2018年の9月から、4歳-6歳児向けプログラムの日本語でのアフタースクールプログラムの補助教員を募集しているそうです。アメリカで合法的に仕事ができるステータスがないとボランティアになるそうです。以下、募集内容です。 ———————————— http://www.info-fresh.com/bbs/jobs/841201#841205 日本語アフタースクール アシスタントティーチャー 募集(パートタイム) 場所 YMCA ロングアイランドシティ 32-23 Queens Blvd. 時間 月ー金曜日 UPK終了後の午後2時50分から6時まで     NYC パブリックスクールのスケジュールに従います。 幼児教育の経験者で、YMCAのミッションに基づき構築されている 日本語のアフタースクールプログラムを補佐してくださる方。4-6歳の子供たちを対象としたプログラムにおいて 日本語を話すだけでなく、初歩の座学の指導、日米の文化について、楽しく学ぶお手伝いをしてくださる方を募集いたします。 給与 経験により、優遇いたします。 応募先  Ms. Mihaela Schwartz, Early Childhood Director E-mail MSchwartz@ymcanyc,org まで、英語の履歴書を添えて、ご応募ください。…

国際交流基金の日本語教育機関調査データベース(日本語教育機関データーベース)

日本の国際交流基金 (Japan Foundation)が全世界で三年毎に「日本語教育機関調査」という調査を行なっています。目的は、「世界の日本語教育の現状を正確に把握するため」で、調査の結果はデータベースとしてウェブサイトで公開されています。 https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/ https://jpsurvey.net/jfsearch/ データベースは非常に細かく分けられており、以下のような基準で検索が可能です。 地域 名前のキーワード 教育レベル (Primary, Secondary, Higher, Non-Academic) 資金元 (Public, Private, Japanese government/agency) 日本語教育プログラムの有無 ネイティブの日本語の先生の有無…

日本語での教育機関の2019年度のオープンハウス

11月から12月くらいにかけて、ニューヨーク周辺の日本語での教育を行う機関の多くがオープンハウスを行なっています。いろいろな団体からの広告を見かけたので、まとめて見ました。ニューヨーク周辺の日本語での教育を行う機関のリストはhttps://japanese-schools-newyork.com/?page_id=127にあります。

週刊ニューヨーク生活の特集: NY近郊日本人向け教育機関情報

毎年春に、ニューヨークの現地誌である「週刊ニューヨーク生活」が出版している「NY近郊日本人向け教育機関情報」の紹介です。草の根的にやっている学校などはあまり載っていませんが、組織化していて、ある程度の期間存続している学校や週末学校は大体載っています。 「週刊ニューヨーク生活」は以下のリンクで無料で閲覧できます。 https://www.nyseikatsu.com/editions/668/html5/index.html?page=15

Japan Societyでの七五三に行ってきました (2018年)

毎年 International Shinto Foundation (http://isf753.org/form753.php)がニューヨークのJapan Societyさんと一緒にやっている七五三の2018年に行ってきました。以下、リビューです。 やってよかった事 早めに行った。予定の時間よりも1時間ほど早めについて、着替えなどをしました。1時間あって丁度ギリギリだったので、これは早く行って良かったと思います。 カメラを持っていった。セレモニー中は写真撮影禁止ですが、セレモニーが終わったら記念撮影ができる機会がありました。iPhoneとかでもよかったですが、良いカメラを持っていってよかったです。 個人で着付けの方などを手配して借衣装や着付けをすることも可能ですが、個人手配になるとレンタル衣装、着付け料金でおおよそ$300以上かかりそうでしたので、結局、自分は日本から直接七五三用の着物を購入して、自分で着させることにしました。購入したのは、これで(https://www.amazon.co.jp/dp/B07GKW227R)、リビューにもありますが、$150程度で必要なものは全部揃っているので、非常によい買い物だと感じました。 着付けの手配は($100以上して高価だったので)専門家の人にはお願いせず、自分ですることにしました。だいたい、30-40家族くらいがいたかと思うのですが、自分で着付けをしている家族は多分5-6家族くらいいました。結果的には、下記の通り、写真撮影ができる機会もなかったので自分で着付けする程度で十分だったと感じます。自分で着付けする家族は、一つの着替え室でみんな一緒に着替えをしたのですが、年配の方がいろいろ教えてくれたり、わからない人同士でYouTubuを見て相談しあったりと、それはそれでとても楽しかったです。 当日はセレモニー開始の1時間前に行きました。それでも自分で着付けすると、ギリギリの時間でしたので、本当はうちで着付けを終えてから来るか、もう少し前に行った方が良かったのかもしれません。 やればよかった事 写真撮影の機会はあったのですが、Japan Societyさんの屋内は少し照明が暗いので、七五三で家族で記念撮影という感じの写真は取れませんでした。当日は、Japan Societyさんに行く前に着付けをして写真撮影を済ませて行くか、セレモニーの後ちょっと屋外にでてイーストリバーでも背景にでも写真撮影すればよかったと思いました。 Japan Societyさんが手配してくれる仮衣装があるのですが、ちょっと遅れて登録したら仮衣装がもうありませんでした。Japan Societyさんが手配してくれる仮衣装は、着付けも含めて$40程度ですので、もし手配できるようでしたらこれをお願いした方が良いかと思います。 子供だけでなく、保護者の方も正装の人が多かったです。スーツやドレスが普通で、中には着物できている人もいました。自分は、非常にカジュアルな格好だったので、ちょっと浮いてしまいました。…