学校の種類

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日本では、通常、3歳未満の児童は厚生労働省 (児童福祉法)が所管する保育所(保育園)、3歳以上からの児童は文部科学省が所管する幼稚園 (3歳以上、6歳未満)、小学校 (6歳以上、12歳未満)、中学校 (12歳以上、15歳未満)、高等学校 (15歳以上、18歳未満)での保育がされていますが、アメリカ、ニューヨーク州での主な区分は、Potty Trainingが終わる時期 (2-3歳)、 Pre-K (4歳), Kindergarten (5歳)、Elementary school (6歳以上、11歳未満)、Middle School (11歳以上、14歳未満)、High School (14歳以上、18歳未満)となっています。以前は、Potty Trainingが終わらないとデイケアなどには入れられないと言われていましたが、最近では、一歳未満でも預かってくれるところが多くあります。Kindergartenは、通常Elementary Schoolの一部として存在しているので、日本のいわゆる小学校入学というのはアメリカではあまり言われる事はありません。

アメリカでは、K-12が義務教育となっているので (ニューヨークはPre-K、Kindergartenは義務化されていないが実質上は全員が就学できる)、5歳以上の児童は通常いずれかの全日制の学校に通っていることになります。5歳未満の児童に関しては、ベビーシッター、プレイグループ、デイケア、ナーセリースクールなどの時間や曜日が様々に異なる選択肢がありますが、中には全日制の保育を行っている施設もあります。2015年からニューヨーク市では、Pre-K(indergarten)を無償化する政策が始まり、Universal Pre-Kに加入している学校であれば、4歳児の全日制の保育が無償で受けられることになっています。また、ニューヨーク市で、Universal Pre-K (3K for All)を3歳から始めることが決まっており、3歳からでも無償で通える全日の学校も段階的ですが、各地増えてきています。

予算的には、子供が小さければ小さいほど、子供の保育費用はかかる傾向にあります。例えば、1歳からの保育になると、まずは預かってくれるところも少ないし、預かってくれる場合でも、保育費は2-3歳の子供の保育費よりもかなり高く設定されていることが多いです。他方、3-4歳までは非常に費用がかかりますが、公立教育施設に子供を送る予定の人であれば、3-4歳以降は全日の部分(8:30am-2:30pm)は公立学校で賄ってくれるので、かなり費用的には安くなります。大まかな感じとしては、日本語での保育費用は以下のような感じです。

  • 未就学児(3-5歳まで)の全日保育: $1,000-2,000/m (+3-4pm以降の延長保育料: $500-1,000/m)
  • 未就学児(3-5歳まで)の週1日数時間程度の一時保育: $3,000/y
  • 就学児の全日保育: $10,000-15,000/y
  • 就学児の週1日(土曜日)の日本語教育: $2,500-4,000/y
  • 就学児のアフタースクールでの日本語教育: $500/m
  • 未就学児、就学児への日本人のナニーさん (5h/d, 20 days per month): $1,500-$2,000/m

英語での保育機関の料金と比べると、多少は高い傾向にありますが、アメリカでの育児の際に、英語だけでなく日本語教育をするからといって育児に大きな追加費用がかかるということはないようです(それよりも日本への一時帰国などの方が格段にコストが高いです)。

で、ニューヨーク州とニューヨーク市が管轄しているいろいろな種類の児童保育サービスですが、大まかな草分けは以下のようになっています。いわゆる日本語でのデイケアなども、これらのいずれかに該当している必要があります。

タイプ/Type対象年齢/Age詳細/Description
チャイルドケアセンター (Child Care Center Non-residential)0-6歳ニューヨーク市 (DOH Bureau of Day Care)からの免許制で認可されている学校。児童は3名以上。すべての施設に対してNYC DOHの立入検査がある。グループデイケア (Group Day Care)ともよばれる。
スクールエイジ•チャイルドケア (School Age Child Care)5-13歳ニューヨーク州、ニューヨーク市 (DOH Bureau of Day Care)への届出制で認可されている学校。児童は7名以上。20%の施設がNYC DOHの不定期立入検査を受けている。
ファミリーデイケア (Family Day Care)6週 - 6歳ニューヨーク州、ニューヨーク市 (DOH Bureau of Day Care)への届出制で認可されている学校。児童は3-6名。20%の施設がNYC DOHの不定期立入検査を受けている。
グループファミリー•デイケア (Group Family Day Care)6週 - 12歳ニューヨーク州、ニューヨーク市 (DOH Bureau of Day Care)への免許制で認可されている学校。児童は7から12名。すべての施設に対してNYC DOHの立入検査がある。
ベビーシッター (インフォーマルケア) (Baby sitter (Informal Care))0 - 12歳2名までの保育であればニューヨーク州、ニューヨーク市からの認可対象外。苦情の時のみNYC DOHの立入検査がある。

ニューヨークにある日本語の未就学児へのデイケアの代表的な場所の料金は以下のような感じです。

学齢期前の子供 (0歳から4-5歳まで)

  1. スターチャイルド (Starchild)
    • 435 East 6th Street, New York, NY, 10009
    • 週5日の全日 (9am-4pm)
    • ベビークラス (満六ヶ月-二歳)
    • $1,978 / month (2015年度)
    • After school baby sitter (4-6pm): $680 / month
  2. スターチャイルド (Starchild)
    • 435 East 6th Street, New York, NY, 10009
    • 週5日の全日 (9am-4pm)
    • ベビークラス (満六ヶ月-二歳)
    • $1,978 / month (2015年度)
    • After school baby sitter (4-6pm): $680 / month
  3. スターチャイルド 寺子屋 (土曜日学校) (Starchild Saturday)
    • 435 East 6th Street, New York, NY, 10009
    • 土曜日のみの1.5時間
    • 3歳から
    • $1,040 – $1,274 / 3 months
    • 入園料: $250 (入園児のみ), 教材諸経費 $50 / 3 months
  4. IAAS あすなろ国際学園 (International Academy of Arts and Sciences (IAAS) New Jersey Campus)
    • 300 High Street, Closter, NJ, 07624
    • 週5日の全日 (9am-3pm)
    • 2歳から6歳
    • 授業料: $8,750/y
    • 諸経費: 申込金 $60 (申し込み時), 入学金 (入学時のみ) $700, 教材費 $70-120
  5. IAAS グリニッチ国際学園 (International Academy of Arts and Sciences (IAAS) Greenwich Campus)
    • 521 E. Putnam Avenue, Cos Cob, CT, 06807
    • 週5日の全日 (9am-3pm)
    • 2歳から6歳
    • 授業料: $8,750/y
    • 諸経費: 申込金 $60 (申し込み時), 入学金 (入学時のみ) $700, 教材費 $70-120
  6. ニューヨーク育英学園 ニュージャージー校 (Japanese Children’s Society New Jersey Campus)
    • Japanese Children’s Society, 8 West Bayview Avenue, Englewood Cliffs, NJ, 07632
    • 週5日の全日 (9:00am-2:50pm)
    • 3歳-5歳
    • 授業料: $11,350-11,550/y
    • 諸経費: 登録料 $50 (応募時のみ), 入園料 $980 (入学時のみ), 教材費: $ 630/y, 設備費 $900/y, バス $2,296-$4,732/y
  7. リセケネディ日本人学校 (Lyceum Kennedy Japanese School)
    • 225 East 43rd Street, New York, NY, 10017
    • 週5日の全日 (8:30am-2:30pm)
    • 3歳-5歳?
    • 授業料 $13,600/y
    • 諸経費: 応募料 $275 (応募時のみ), 施設教材費 $475/y
  8. リセケネディ日本人学校 土曜補習クラス (Lyceum Kennedy Japanese School Saturday Class)
    • 225 East 43rd Street, New York, NY, 10017
    • 土曜日のみ
    • 3歳-?
    • 授業料: 幼児 $3,680/y , 小学生 $3,570/y, 中学生 $3,250/y
    • 諸経費: 応募料 $275 (応募時のみ), 施設教材費 $400-$450/y

就学児向けのニューヨーク市のいわゆる学校と呼ばれる施設は以下の通りです。アメリカの学校は、それぞれの学校で対応している学年が異なっているので、中にはElementaryとMiddle Schoolがくっついた学年を教えている学校などもあります。このほかに、全日の日本人学校に入学するというオプションもあります。

タイプ/Type対象年齢/Age詳細/Description
スリーケー (3K)3歳2019年からニューヨーク市で無償Pre-Kを4歳から3歳に拡張することが決まりました。段階的ですが、ニューヨーク市の一部では、UPKが3歳から無償で受けられます。
プリケー (Pre-K)4歳2015年からニューヨーク市では、Pre-K(indergarten)を無償化する政策が始まり、Universal Pre-Kに加入している学校であれば、4歳児の全日制の保育が無償で受けられることになっています。公立学校の一部として運営されているPre-Kと、Universal Pre-K専用に運営されているEarly Childcare Centerがあります。日本でいうと、幼稚園年少、年中のようなもの。
キンダガーテン (Kindergarten)5歳通常、5歳から全日制での義務教育が始まる(ニューヨークではKinderartenは義務化されていないが、事実上、義務教育の一環となっています)。ほとんどの校舎では、KindergartenとElementary Schoolは同一の施設の事が多いです。日本でいうと、幼稚園年長。
エレメンタリースクール (Elementary School)6-10歳程度いわゆる日本の小学校。
ミドルスクール (Middle School)10歳程度-13歳程度いわゆる日本の中学校。
ハイスクール (High School)14歳程度-17歳程度いわゆる日本の高校。

全日の就学児向け (4-6歳以上の子女)への日本語教育機関は以下のようなものがあります。

タイプ/Type対象年齢/Age詳細/Description
アフタースクール (After School Program)4歳-17歳ほとんどの学校は午後2-3時に終わるので、それから父兄の仕事が終わる午後5時くらいまでの間の時間を保育するプログラム。中には日中のプログラムは行っていないが、アフタースクールプログラムのみを行っている団体もある。日本でいうとクラブ活動のようなもの。
週末学校 (Weekend School)4歳-17歳土曜日か日曜日の一日だけの学校。日本政府が運営する日本人学校の補習校もこれにあたる。サタデースクールとかサンデースクールとかも言われる。
教室(文化系) (Cultural Lessons)2歳-17歳日本の文化系の習い事。習字、コンピュータ、そろばんなど。日本語で指導してくれるところもある。
教室(日本語) (Japanese Lessons)2歳-17歳日本語を教えてくれるクラス。それぞれの家庭に訪問するサービスなどもある。
教室(スポーツ) (Sports Lessons)2歳-17歳日本のスポーツ系の習い事。空手など。日本語はあまり使われないが、日本文化を知る機会にはなる。

5歳か6歳になり、全日での保育が始まると、全日の日本人学校かBilingualプログラムがある学校に入学しない限り、日本語での保育は、アフタースクールか週末学校に限られてしまいます。保育費用的には、4歳になって公立教育機関に入るのと、プライベートな教育機関に入るのとでは、非常に大きな違いがでてきます。

学齢期前の子供 (4-5歳から12歳くらいまで): 全日

  1. ウィリアムズバーグ PS147 ドュアルラングエッジ プログラム (Williamsburg PS147 Dual Language Program)
    • PS147, 325 Bushwick Avenue, Brooklyn, NY, 11206
    • 週5日の全日 (8:30am-2:30pm)
    • 5歳から
    • 授業料: 無料
    • 諸経費: なし
  2. ニューヨーク日本人学校 (The Greenwich Japanese School / The Japaense School of New York)
    • Greenwich, CT
    • 週5日の全日
    • 6歳から15歳まで
    • 授業料: $7,347/y (初等部) $8,286/y (中等部) (2014年度)
    • 諸経費: 入学金 $800 (入学時のみ), 教材費: $ 573/y (初等部) $ 888/y (中等部), 施設維持費 $360/y, スクールバス代 $3,060 /y
  3. ニューヨーク育英学園 ニュージャージー校 (Japanese Children’s Society New Jersey Campus)
    • Japanese Children’s Society, 8 West Bayview Avenue, Englewood Cliffs, NJ, 07632
    • 週5日の全日 (9:00am-3:30pm)
    • 6歳-
    • 授業料: $11,900/y
    • 諸経費: 審査試験料/手続き料 $60 (応募時のみ), 入園料 $1,000 (入学時のみ), 教材費: $ 930/y, 設備費 $900/y, バス $2,296-4,732/y

学齢期前の子供 (4-5歳から12歳くらいまで): 週末学校/アフタースクール

  1. ニューヨーク補習授業校
    • Westchester & Long Island
    • 土曜日のみの全日
    • 満四歳児〜
    • 学校納付金: 幼児部 $2,124/y, 初等部 $1,788/y, 中等部 $2,922/y, 高等部 $3,419/y (2019年度)
    • 諸経費: 申込金/入学金 $400 (入学時のみ), 教材費 $70-120
  2. YMCA ロングアイランドシティー (YMCA Long Island City)
    • Queens Blvd, Long Island City, NY 11101
    • 週5日のアフタースクール (3am-6pm)
    • 5歳から6-7歳?
    • 授業料: $500 / month
    • 諸経費: なし
  3. リセケネディ日本人学校 土曜補習クラス (Lyceum Kennedy Japanese School Saturday Class)
    • 225 East 43rd Street, New York, NY, 10017
    • 土曜日のみ
    • 3歳-?
    • 授業料: 幼児 $3,680/y , 小学生 $3,570/y, 中学生 $3,250/y
    • 諸経費: 応募料 $275 (応募時のみ), 施設教材費 $400-$450/y
  4. ニューヨーク育英学園サタデースクールマンハッタン校 (Friends Manhattan Saturday)
    • 222 E 16th St, New York, NY 10003
    • 土曜日のみ
    • 5歳-15歳
    • 授業料: 幼児 $3,116/y , 小学生 $3,154/y, 中学生 $3,230/y
    • 諸経費: 入学金 $450 (入学時のみ), 共通教材費 $285/y, 施設教材費 $360/y

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よく言われる話として、子供は家庭で日本語を使っていて、学校入学の際には英語の能力の方が心配だったけれども、英語での全日の保育が始まったら数年で英語が上達し、それと反比例するように日本語の能力が減っていったという話をよく聞きます。ある日突然、子供が日本語で質問したら、英語で返答するようになったという時点では、日本語の継承語としての保持という点ではかなり手遅れの状態です。うちでは日本語だけを話しているのだから、特に学校で何もしなくても日本語は忘れないだろうというのは、完全な妄想です。アメリカでは、5歳くらいまで家庭で英語以外の言語を使用していても、10歳くらいになるとその言語をすっかり使わなくなってしまっているというケースも多くみられます。私の家庭は家族全員が日本語を話すので大丈夫という状況でも、いずれかの形で日本語能力の向上と保持を行った方がよいでしょう。

家で日本語が主な言語として使用されている家庭の場合は、子供の日本語継承語教育は全日の保育がはじまる4歳児からが重要になってきます。よくあるケースは以下のようなパターンです。

  • 両親ともに日本語が母国語、あるいは日本語第二言語話者で、家庭での子供との会話は、ほぼ全部を日本語で行なっている。全日の保育が始まる頃には、子供は日本語の能力は日本語母語話者と同レベルのことが多い(通常の会話は日本語ですべてでき、ひらがななど、ある程度の日本語の読み書きができる)。多くの家庭が、全日の保育が始まる前に、英語母語話者のナニーを雇ったり、デイケアに通わせたりして、英語での保育を取り入れているようですが、英語の能力はまちまちで、中にはPre-KレベルでESLの可能性があるとの指摘を受ける子女もいます。ESLの可能性を指摘されてpull-out ESLなどの特別指導を行われた場合でも、Pre-Kや低学年レベル(Grade 2-3)の子女だと、通常は数年経つと、英語の能力はネイティブと同レベルに達することがほとんどです。他方、それと反比例するかのように、日本語能力の伸びは遅くなり、日本のの能力は小学校低学年レベルで停滞することが多いです。週末学校などで日本語教育を受けない場合は、特に読み書きは伸びが遅く、ある程度の日本語での会話ができるものの、ひらがなしか読めないという日本語継承語の子女も多くいます。
  • 母親の母国語が日本語で、父親の母国語が英語かそれ以外の言語の家庭。家庭での子供との会話は、母親と子供の二人の間の会話以外はすべて英語で行っている。このケースだと、全日の保育が始まる頃の子供の日本語能力はまちまちで、中には日本語母語話者と同レベルの日本語能力を持っている人もいるようですが、ほぼ日本語ができないという子女も時折見受けられます。子供の日本語能力は、母親が子供に話しかける時にどの言語を利用するか、あと、子供が母親に話しかけるときにどの言語を選んでいるかで、だいたい予想ができます。母親の多くが、子供と日本語で話していると、父親にわからない秘密の話をしているのではないかと思われるのではないかと気遣い、英語で話す人がいますが、そういった家庭では往往にして、子供の日本語能力は伸びていないことが多いです。あらかじめ夫婦間で子供の日本語保持のために、母親と子供の会話は日本語で行うという共通理解を持てるような相談をすることが重要です。
  • 父親の母国語が日本語で、母親の母国語が英語かそれ以外の言語の家庭。残念ながら様々な研究から、子供の言語獲得において重要な家庭言語環境の中で、父親の母国語はそれほど重要でないとわかっています。おそらく、男女の格差が比較的少ないアメリカでも、子供の保育は母親の仕事であることが多いからではないかと思います。このパターンですと、大体の子女が、全日の保育を開始する際に、日本語での保育ができるレベルの日本語能力を持っていないことが多いです。

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