最近、ニューヨーク市における継承日本語教育の歴史について調査をしています。前回は、アメリカ全土の日系人数の統計を調査しましたが、今回は、ニューヨーク市に特化したデータ、特にここ15年くらいの日本語話者の変化について調べてみました。
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アメリカの日系人の人口統計 (1870年から2014年まで)
ニューヨークの継承日本語学校の歴史について調べているのですが、そのリサーチの一環として、1870年から2014年までのアメリカの日系移民の数をU.S. Censusのデータを利用して調べたので、ここで備忘録として書いておこうと思います。 1870年には、おそらく、ジョン万次郎やジョセフヒコなど漂流などでアメリカに入国した日本人や、明治維新後に設立された在アメリカ合衆国日本国大使館などの関係者、岩倉使節団での留学生と思われる人たち55名しかいなかった日系アメリカ人ですが、2014年には78万人近くになりました (正確には、ACSの推定値で、779,141名)。
ニューヨークの日本語話者 (2015年時点)の地図での表示
このブログポストでまとめた2015年のAmerican Community Surveyのデーターでニューヨーク市内で日本語を家庭言語として使う人の数を、地図にまとめてみました。PDFのものはここでダウンロードできます。
ニューヨークの日本語話者 (2015年時点)
2015年のAmerican Community Surveyのデーターを使う機会があったので、ついでにニューヨークの日本語話者(家庭で日本語を使用しているという人の数)を調べてみました。 ニューヨーク市の5区では、日本語を話す人たちの数は2015年時点で21,469人でした。NY総領事館の推定邦人数がニューヨーク州は52,688人とのことなので、ニューヨーク市以外に住んでいる人や、日本人でも家庭で日本語を話さない環境にある人などを考えるとこのくらいかなぁと感じます。 ニューヨーク市で日本語を家庭で話す人の数が最も多い地域は、ManhattanのMurry Hill, Grammy & Stuyvesant Townで、2,074人が住んでいるそうです。数が多い順に10地域をリストにしてみました。 完全なデーターはここにあります。
1980年から2010年までのアメリカの継承語話者の増減
Nagano, T. (2015). Demographics of Adult Heritage Language Speakers in the United States: Differences by Region and Language and their … More