見学に行った学校や、人から聞いたNYでの日本語を重視した子供向けプログラムです。
オンラインでのアートを通じた継承日本語の無料体験授業 (Land of Art)
オンラインで、アートを通じて継承日本語を教えているLand of Art (http://landofart.online)というプログラムが、無料での体験授業を行っているそうです。 対象は、日本語を継承語あるいは母語として話す幼稚園から小学生くらいまでの子女で、オンラインで場所の制約はないそうですが、スタジオがニューヨークのブルックリンにあるそうで、時差などの事情で、アメリカの東部時間付近に住む家庭の方が多く参加されているそうです。 実際のクラスでは、最初にアンディ・ウォーホル、ヘンリー・マティス、イー・チェン、ルネ、ゴッホなどの有名な作品の模写をしながら、子どもたちが自分のスタイルでその作品制作を行い、その後、作品のバックグラウンドの紹介や、実際に作品を模写してみて、どのように感じたかなどの発表を日本語で行うそうです。使う道具などは、近所で手軽に入手できるものを使い、オンラインでも、子供たちの集中力を保ち続ける指導を行っているそうです。継承日本語の保持も目的ですが、その他にアートを通じて、好奇心・想像力・忍耐力・協調性・自己肯定感などの非認知能力を育むことを目標にしているとのことでした。 詳しい内容は、Land of Artのウェブページ(http://landofart.online)を参照ください。体験入学の申し込みは、このフォームでできるそうです。 継承日本語教育では、アートや音楽などは重要視されてこなかった分野ですが、一般の教育学や現地校では、アートや音楽は、子供の認知教育に効果的であると考えられているので、興味のある方も多いのではないかと思います。継承日本語教育でも、今後もこのようなプログラムが増えるとよいなと感じます。JOESの「海外に住む子どもたちのための わかりやすい国語」プロジェクト
在外で日本語を学習する子女のための出国前、帰国後のサポートや、海外での教科書の配布などを行なっている「海外子女教育振興財団 (JOES)」が、「海外に住む子どもたちのためのわかりやすい国語」という海外で日本語を継承語として学習する子女の支援を行うプロジェクトを開始しました。 https://www.youtube.com/watch?v=fwkTQl7SaK4 元々、「海外子女教育振興財団 (JOES)」は、文部科学省の許可を受けた財団法人として、文科省の指針に沿って、1970年代から海外で日本語で教育を受ける子女の支援をしてきた組織です。これまでは、1970年代の日本の高度成長期の際に海外赴任していた、いわゆる「駐在組」のみへの支援をしてきたのですが、「在外教育施設における教育の振興に関する法律」の制定などもあり、いわゆる「永住組」の継承語支援にも2024年から乗り出した経緯があります。 正式にJOESの方針がどのように変わったのかは発表されていないので、個人的な意見になりますが、自分が感じるJOESの方針で変わった点、変わっていない点は以下の通りです。 これまでは、JOESのサービスの対象は、いずれ日本に帰国する予定のある「長期滞在者」の子女の支援であり、目標としては、それらの子女が日本に帰国した際に、日本の学校でも問題なく学習を続けていける事だった。それが、今回は、帰国の前提がない「永住者」を視野にいれたサービスも開始されるようになった。 これまでは、JOESによる海外での日本語による教育は、全日の「日本人学校」と週末の「補習授業校」の2つが主な柱だったが、それに「継承日本語教室」やオンラインによるホームスクールなども視野に入った。 文部科学省の方針に沿ってサービスを提供しているので、JOESの対象はあくまで、日本国籍を持った日本人子女のみ。「永住組」の子女全員がJOESの対象になったわけでなく、日本国籍を有している子女だけが対象。対象の設定は、日本語を継承語として学ぶ意思などではなく、あくまで国籍と法律による国の責務による。ただ、逆に言うと、日本国籍を持っていれば、日本語能力が完全に消失した子女も対象になっている(日本語を外国語として学ぶサポートも入る)。 ...海外で受講できる日本語通信・オンライン教育
新型コロナウイルスのパンデミックが沈静化し、その影響で多様な生活や仕事の形態が変化を遂げました。その中でも、継承日本語教育におけるオンライン教育の導入は特に顕著であると感じます。 コロナ禍の際、自宅待機を余儀なくされた際には、日本の子どもたちがオンラインで教育を受けられるよう、日本での教育のオンライン化が急速に進みました。コロナが終息した後、日本における学校教育のオンライン化はあまり進展していないように見られますが、日本の教育をオンライン化する際に協力した塾や出版社などの教育機関は、コロナ禍で得たオンライン教育のノウハウを引き続き活用しようとしている様子が窺えます。 今週のNYジャピオン (vol. 1265; https://www.ejapion.com/default/58361/)には、海外でも受講可能な日本語通信・オンライン教育に関する特集が組まれており、その特集で紹介されたオンライン教育機関を一覧にして、自分個人の感想を付け加えています。 ベネッセ / こどもちゃれんじ ...Brooklynの新しい日本語デイケア: Enso Daycare
ブルックリンに、Enso Daycareという新しい日本語によるデイケアサービスが始まったそうです。 Enso Daycare Address: 130 15th St, Brooklyn, NY 11215, United States Phone: 929-530-0744 Hours: Monday: 8:00am-6:00pm, Tuesday: ...StarchildでのAfternoon/Spotcareサービス
マンハッタンのEast Villageで主に低年齢の子女向けに日本語での保育を行っているStarchildさんが、現地校に行っている人のためにafterschool programと現地校の休日の際のspotcare serviceを開始したそうです。 スターチャイルド (Starchild) 住所:435 East 6th ...ブルックリン日本語学園 (BJAFA) のオンライン説明会 (2/25/2024)
ブルックリン日本語学園 (https://nihongogakuen.org) のオンライン説明会が、2024年 2月25日 (日)に行われるそうです。ブルックリン日本語学園は、日本人学校の補習校と同様に、日本からの支援を受けている正規の「補習授業校」なんですが、教育方針として、現地の多様な日本語環境にも対応するということで、日本人学校の補習校とは少し異なったカリキュラムを組んでいます。現地校とのスケジュール調整を楽にするために、9月入学(日本人学校の補習校は通常は4月入学)を行なっていたりするなど、特徴が多い補習校の一つです。 Title: ブルックリン日本語学園 (BJAFA) 新Pre-Kクラスのためのオンライン説明会 ...Long Island City YMCA 日本語アフタースクールプログラム 2024-2025の募集要項
Long Island City YMCA 日本語アフタースクールプログラム 2024-2025の募集が始まったそうです。詳細は、以下のフライヤーを参照ください。 Long Island City YMCA 日本語アフタースクールプログラム 2022-2023 Overview: The Japanese Language After ...NYC DOEによるアジア系アメリカ人の歴史の教科書
アメリカの複数の州で、アジア人を含むアメリカの少数民族の歴史を公立のK-12の学校で教えるようにしようという運動があります。東海岸の中では、Connecticut, New Jersey, Rhode Islandでは、アジア系アメリカ人の歴史をカリキュラムに含まないといけないという法律がすでにできたそうです。 ニューヨークは、それらの州からは少し遅れているのですが、2022年くらいから少しづつアジア系アメリカ人の歴史をカリキュラムに導入する運動が起きています。その運動の一つとして、NYC DOE (Department of Education)が行なっている"Hidden Voices"というプロジェクトがあります。Hidden Voicesでは、これまで学校の歴史では脚光を浴びてこなかった人たち(LGBTQや少数民族の人たち)のアメリカへの歴史の貢献を教材化する取り組みが行われているそうです。 アジア系アメリカ人に関しては、Hidden Voicesプロジェクトで、アジア系アメリカ人の歴史に関するSocial Studiesの教科書を作成したそうです。 Louie, V., Joshi, ...ニューヨーク総領事館による日本語の教科書の配布 (2023年後期; 2023年 9月7日締切)
ニューヨーク総領事館による日本語の教科書の無償配布のお知らせです。在留届を出した日本国籍を有する小学生以上の子女で、ニューヨーク総領事館の対応州 (ニューヨーク州、ニュージャージー州、ペンシルベニア州、デラウエア州、ウエストバージニア州、コネティカット州、プエルトリコ、バージン諸島)に住んでいる方は、以下の手順で教科書の無償郵送(郵送費は含まず)が受けられるそうです。申請期間は、2023年9月7日(木)必着とのことです。週刊NY生活 School Life 特集 2023-2024
週刊NY生活誌が毎年やっている「School Life特集」の2023年度版が今週号の紙面に載っています。 https://nyseikatsu.com/editions/903/903.pdf 2020-2022年までの特集と比べると、もうすでにコロナ対策などは書かれておらず、コロナ後の各学校の特色などを紹介しているようです。今年、紹介されている学校のリストは以下のとおりです。 全日制日本人学校 スターチャイルド・デイケア こどものくに幼稚園 リセ・ケネディ日本人学校 (*補習校も併設) ニューヨーク育英学園 フレンズアカデミー ニューヨーク日本人学校 ニュージャージー日本人学校 ニューヨーク市立PS147 あおぞらアカデミー NJこぐま幼稚園 補習授業校 Alto 日本語補習校 育英サタデー・サンデー・アフタースクール プリンストン日本語学校 ニューヨーク補習授業校 ...