ニューヨークで日本語を教えている高校および高等教育期間のリスト

日系子女の継承語教育は、ほとんどが小中学校までで、その後も日本語を学習するには、現地教育機関で日本語を教えている所で日本語のクラスを取る必要があります。 ニューヨーク州で、そのような高校レベル以上の日本語教育機関がどの程度あるのか、国際交流基金の日本語教育機関調査データベース (https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/ | https://jpsurvey.net/jfsearch/)を使って調べてみました。ニューヨーク州で日本語を教えている高校および高等教育期間のリストを作成して以下で公開しています。また、地図になっているものも以下のリンクにあります。 Name of Institution (Normalized) Name of Department Educational Level Address Phone Number Website URL e-mail … More

6歳までのアメリカ現地校、日本人学校、補習校進学スケジュール

アメリカのUPKやpublic schoolなどの現地校の学校暦は9月始まりですが、多くの日本人学校、補習校は日本の学校暦 (4月始まり)を利用しています。ただでさえ、数え歳や満年齢などややこしいことが多いのに、学校暦まで二つあると大変です。まず、数え歳と満年齢の違いは、以下のとおりです。日本の祭事などでは、数え年が使われることがありますが、多くの場合は、「年齢」というと「満年齢」を使っています。 満年齢: 誕生日を基準にした年齢。2015年の4月2日に生まれた子供は、2016年の1月1日では0歳で、2016年の4月2日で1歳になる。 数え年: お正月を基準にした年齢。2015年の4月2日に生まれた子供は、2015年の4月2日で1歳で、2016年の1月1日に、2歳になる。簡単に言うと誕生日でも年齢が増えない。 日本人学校の入学などに関しては、日本の学校の暦に準じた学校暦年齢が主に使われています。ですので、4月1日時点での年齢によって、その年に学校に入学するのかしないかが決まります。ニューヨークでは、4月1日以前に生まれている場合は、アメリカの学校も日本人学校も同じ年に始まることになりますが(4月始まりか、9月始まりの違いだけ)、4月1日以降ですと、学校歴の違いだけでなく、同じ年にアメリカの学校と日本の学校で学年が異なることになります(アメリカの学校では1年生だが、日本人学校だと幼稚園年長など)。 さらにややこしいことに、アメリカでは国ではなく、各州に義務教育の責任があるので、州によって義務教育が始まる年や、年齢の数え方が異なってきます。2019年時点では、ニューヨーク州では、義務教育は6歳(1年生)からの開始ですが、住民の権利として、UPK(4歳)とKindergarten(5歳)の教育を受ける権利があります。NYCの3K, UPK, public schoolでは、入学に関する年齢の数え方は、満年齢ではなく、1月1日を基準とした数え年で入学年齢が決まります(私立の学校などでは、満年齢を使うところもあるようです)。 ですので、NYCの公立保育機関の利用に関しては、1月生まれの子供と、12月生まれの子供の間では、おおよそ1年くらいの差がでることになります。12月など年末に生まれた子供の場合は、非常に早くに公共教育施設に入ることができます。他方、1月など年始が誕生日の子供と年末が誕生日の子供の間には1年近くの年齢差があるので、学校での成績などに関しては年末生まれの方が不利になることが多いです。 詳しくは、以下の生まれたタイミングによる7歳までの学校入学パターン表を参照ください。

English Language Learnersに関するワークショップに行ってきました

上の子が通っているpublic schoolで、English Language Learners (ELL)に関するワークショプがあったので行ってきました。とても有益なワークショップでしたが、参加者は3名だけで、結構バイリンガルの子供が多い学校なのに保護者の興味が薄いのにはびっくりしました。 で、最も印象深かったのは、ニューヨーク州の規則で英語話者でない児童へのサポートを行うように規則があるのですが、その実施の仕方は、各学校でかなり異なるということです。中には、学校の大部分の児童がELLで、学校全体で児童の英語獲得に力を入れている学校もあれば、ほぼ全体が英語のみを話す児童で、ELLに対するサポートに関するノウハウが理解されていない学校もあるようでした。 日本語のDual Language Program (DLP)があるPS147など、ELLのサポートにDLP (50%英語話者、50%多言語話者がまざったクラスで、英語と児童の過程言語の二言語で指導するプログラム)はどんな感じですかという質問をしたのですが、実際上は、大体のところがtransitional programで大体DLPでも2-3年くらいで児童が英語だけのクラスに移行してしまうという話でした。ですので、DLPで例えば5年生に在籍する学生は、DLPをずっとKindergartenから続けてきたわけではなく、3年生くらいで移民してきた児童の子供がいるという感じみたいです。PS147の日本語のDLPでは、常に日本語を母語とする移民児童がいるわけでないので、そういう場合はどうなるのかと思いました。 ワークショップで大事だと思ったのは以下の通りです。 子供がELLと判定された場合は、学校はニューヨークの州法 (NYSED Commissioner Regulations Part 154 (CR … More

Parent-teacher conference (保護者懇談)

今年、上の子がpublic schoolのkindergartenに入ったのですが、そのparent-teacher conference (保護者懇談)がありました。Pre-Kの時もあったのですが、Pre-Kでは成績などはつけられずに文章で書かれた成績をもらうだけだったのですが、kindergartenではDOE指定のReport Cardというものにそって、成績がつけられます。DOEのレポートカードは、DOEのウェブサイト (https://www.schools.nyc.gov/school-life/learning/student-records-and-transcripts/report-cards)にあります。Kindergartenのものはこんな感じです。 で、parent-teacher conferenceの当日に、成績をもらうのですが、パッと見たら、2とか3とかがいっぱい。日本の小学校とかでは、ほぼ全部が「たいへんよくできました」で、一つくらいが「できました」とか「がんばりましょう」だったような気がするのですが、うちの子は幼稚園からヤバイのかと心配になってしまいました。で、いろいろ聞いてみたら、NYCの成績のつけ方はabsolute assessmentで、学年の目標 (standards)に到達しているかどうかを指標につけられているので、学年の最初の方は2やら3が多く、学期の最後の方には3とか4とかになるとのことでした(慰められているだけかもしれませんが)。幼稚園児から目標に達しているかどうかとかを問われるとは、やっぱりアメリカはシビアです。 で、実際の面談は、結構サクサクと進みました。「日本語もがんばってやってもらいたいと思っているんです」と言ってみたら、「バイリンガルの子供は、学年が小さいうちは英語能力がモノリンガルの子供より劣ることがしばしばあるんですが、2-3年したら差とかはなくなりますよ」とのお返事でした。Dual languageとかのプログラムなどはない普通のpublic schoolなんですが、先生がバイリンガル教育に理解があるのは少し嬉しかったです。

Gifted and Talented Programの説明会

うちの近くのGifted and Talented Programから入学許可をもらえたので、入学説明会に行ってきました。とりあえず、最初の感想は、以下のような感じです。 いろいろNew York Timesなどの記事で読んでいたのですが、GT Programには、民族的にアジア人と白人の人が多かったです。これまで色々な学校の説明会などに行ってきたのですが、会場に行った瞬間に、明らかに民族的な隔たりがあるのを感じました(自分もアジア人でそれに貢献してしまっているのですが)。 移民的には、1st generationと2nd generationの人が多かったです。自分と同じような1st generationの家族の人と話しをした時には「自分の子供には、継承語(日本語)をできるだけ保持してもらいたいんですが、あなたな何かしていますか」という話をしたのですが、継承語教育に熱心な人は少なかったです。そこは、かなりめげました。 Gifted and Talentedに入るのに高額のtutoringとかをする人もいるとかいう記事を読んでいて、ちょっと教育ママ/パパがたくさんいるのではと心配だったのですが、あって話した人は普通の感じの人ばかりでした。他方、やっぱりみんな学校について調べたりする人が多いようで、「この学校はあれが強い」とかいうような話が多かったです。自分も、お金はかけたくないけれども、子供のために学校のことについて調べたりするのは好きなほうなので、子供の教育に関して自分と同じような感覚の保護者が多いようで、よかったです。 学校見学をしたのですが、特に何かが目立って他のpublic schoolと違うという雰囲気はありませんでした。一つ違うなぁと思ったのは、先生や職員の人がMacのノートブックを使っていて、常にそれを持ち歩いていました。デジタル化が進んでいる雰囲気がしました。 全体の入学説明会の前に、principalが各家庭の保護者と子供と5-10分程度の面接をしていました。他のところだと、principalが説明会に来ることはあっても、assistant principalの人が取り仕切っって途中で出て行ってしまったりするのですが、principalが個人で面接してくれるのはすごいと感じました。学生が少ないので、個々の学生に目が行き届くのかなぁと思いました。 あと、ちょっと驚いたのは、DOEが手配するバスは、学校から家までの距離が1 … More