日本の小学校への夏の体験入学 2023年 (その2: 初日)

2023年の夏に一時帰国し、日本の小学校での夏の体験入学をすることにしました。前回の手続き編の続きで、今回は日本到着から体験入学初日に関する体験記です。

日本に到着の翌日に、市役所に行き、一時体験入学の手続きをしてきました。滞在先は、比較的大きな市でしたので、おそらく以前にも体験入学の手続きをしていたことがあるようで、話をすると簡単に手続きをしてくれました。自治体ごとにかなり手続き方法は異なるようですが、自分がお願いした市では、体験入学の方法は二種類あるとのことでした。

  • 住民票を日本の住所に戻し(「転入届」を市に提出し)、入学時に「就学届」を出し、日本出発時に(住民票を抜くとともに)「退学届」を提出する。夏の早いうちから日本に滞在して、数ヶ月の体験入学をするのであれば、この方法を薦められているようでした。通常の子女と完全に同じ手続きなので、いろいろ提出書類などは増えるようですが、学校に滞在した事が正式な記録として残ったりするようです。住民票を抜く(「転出届」をしに提出する)際に、学校から退学する「退学届」も提出する必要があるので、二度、市役所に行く必要があるそうです。
  • 住民票は戻さず、「就学届出書」を提出する方法もあるとのことでした。上記の正式な方法と学校での具体的にどのように違うのかはよくわからないのですが、上記のような「就学届」などよりも少しインフォーマルな、短期滞在子女の就学のための手続きのようでした。数週間や1ヶ月程度の体験入学には、こちらの方をお勧めしているようでした。この場合は、「就学届出」を出す際に最終日も連絡して、退出手続きも同時に行なっているとのことで、市役所での手続きは一回で済みます。

市役所での手続きの直後に、受け入れ先の小学校に子供を連れて挨拶に向かいました。受け入れ先の小学校とは事前に何度も連絡を取り合い、到着時には学校には必要そうな情報は全て提出していたのですが、「市役所に行ってから来てください」と言われていたので、体験入学などは学校の裁量で受け入れを決めたりすることはできないのだと感じました。

学校での手続きは非常に簡単でしたが、当然ながら非常時の連絡先などの書類を提出する必要があり、まだ日本は全て手書きでの書類なので、兄弟それぞれ記入する必要があるので、何度も同じことを記入すう必要があり大変でした。また、どこの小学校でも最近はGPSを使ったセキュリティー対策をしているそうで、非常に短期の体験入学だったのですが、そういったセキュリティーのアプリなども入手する必要があり、その点は少し大変でした。手続き後感じたのですが、学校としては体験入学などで入学する子女にとって何が必要で何が必要でないかなどはわからないので、必要かどうかがわからない場合は、とにかく提出してもらおうという感じだったのだと感じます。ですので、手続きは実際に必要以上の書類の提出を求められていたと思います。絶対に必要がない(例えば、PTAの加入とかなど)は、保護者の方からこれは絶対必要がないと強く言った方がよいかもしれません。

学校を訪ねた際に、担任の先生が来られて、簡単に翌日の事などを説明してもらいました。担任の先生に会うまでは、連絡は事務の方と取り合っていたので、担任の先生の名前なども知らなかった状態だったのですが、担任の先生に会うと、そこから怒涛のように細かい情報が入ってきました。例えば、体育の授業が全てプールになっている事や(赤白帽なども持っていったのですが、全然必要なかったです)クラスで統一している用具(サイズの指定があるカバンなど)の情報など、とにかくたくさんの情報をもらい、そこから学校用の水着の購入や、カバンや給食着の購入など、いろいろ大変でした。毎日宿題もあるとのことで、宿題の情報や、時間割などももらいました。

学校を訪ねた翌日から、正式に体験入学を開始したのですが、二人の子供とも、それなりに楽しかったようです。まだ初日の感想ですが、忘備録までに書き留めておきます。

  • やっぱり体験入学は、1年生から始めた方が友達ができやすいみたい。下の子は、初日から仲の良い友達ができていたみたいだけれども、高学年から始めた上の子は、初日からすぐに友達はできていないみたい。
  • 日本の学校の文化の紹介をしている動画などを見ておいてよかった。自分たちが見たのは、NHKの「おばけの学校たんけんだん」という番組で、多分、新一年生のために作られた番組で、学校でのきまりや活動などを紹介している。アメリカにはない給食や掃除などの知識を事前に知る事ができてよかった。
  • 補習校では問題なく日本語が使えていても、高学年だと少し日本語で大変そう。国語以外のクラスは楽しいみたいだったけれども、国語のクラス(特に漢字)は苦労しているみたい。
  • 友達との話をするために日本のテレビや、流行りのテレビ番組などは見ておいた方が話がしやすいかもしれないと思った。アメリカで流行っている日本のテレビや、実際に日本で子供が話すようなトピックには差があるようなので、なんとかして日本の流行りなどを調べられたらよかったかなと思った。

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