アメリカ経済での日本語・英語のバイリンガル能力の必要性

ACTFLというアメリカのK-12、高等教育機関などで外国語を教える先生たちの超巨大学会があるのですが、そこが2019年に出したレポートで、アメリカ経済でバイリンガル能力がどの程度必要なのかということを雇用者にアンケート調査したものです。継承語教育がテーマというわけではないのですが、やはり高度なレベルでの外国語を使用するには、継承語話者が継承語を学習できる環境が必要だということが1ページだけ書いてあります。

特に面白いと感じたことは、日本語と英語のバイリンガルの需要が想像以上に多かったことです。日本語に関する情報は以下の通りです。

  • アメリカの雇用主によるhigh-demand languagesは、当然スペイン語が一番多い (雇用者の85%)が、日本語も、中国語 (34%)、フランス語 (22%)に続き、17%の雇用主の間でhigh-demand langaugesとされている。
  • 外国語の需要は、国内需要と海外需要の二つに大まかにわかれるが、日本語に関しては、海外需要(貿易やビジネスなど)の方が国内需要(リテールなど)よりかなり高い。
  • 外国語を使える雇用者の供給と、雇用主が外国語を使える従業員を必要とする需要の差をみたところ、日本語は他の外国語に比べて需要と供給の差が大きい。(スペイン語 42%, 中国語 33%, 日本語 18%, フランス語 17% etc).
  • 雇用主が見つけにくいとする外国語の能力を持つ雇用者は、スペイン語 (28%), 中国語 (28%), アラビア語 (20%), 日本語 (18%)となっており、日本語は需要がスペイン語や中国語と比べて少ないものの、日本語能力を有する雇用者が少ないので、売り手市場になっている。

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