2021年の9月から、マンハッタンのミッドタウンにAltoという新しい日本語補習校ができるそうです。ニューヨークにある「Z会・栄光ラーニングセンター」と「すらら」という日本のいわゆる学習塾が補習校の分野にも進出してきたもので、これまで補習校はどちらかというと草の根的な保護者のネットワークからできてきた歴史を考えると非常に新しい動きだと感じます。
まだウェブサイトでの情報を読んだだけですが、大まかな情報としては、以下のような感じです。
Alto (あると)
今の所の対象は、小学校1年から3年の範囲の学習を希望する子女。
通常の補修校と異なり、クラス単位での運営ではなく「自由進度 × 個別学習」を目標にしているとのことで、例えば、算数は5年生の教材を使うけれども、国語は3年生の教材を利用するというカリキュラムも可能。
授業は(おそらく週末の)9時から1時まで。クラス単位の授業ではなく、子供たちが自分の学習プランに沿って学習するのを教員がサポートするような体型の学校。「作文」「プロジェクト」などは、クラス単位での活動もある。
授業料、入学金は、他の補習校とだいたい同程度。授業料の他にも教材費、施設費、また、「すらら」を利用するタブレットの購入なども必要。
ウェブサイトの情報だけですが、いわゆる学習塾のように個人のペースで学習する形を使って、補習校にも活用していこうという感じのようでした。このような体型の補修校は非常に珍しいので、いろいろ情報を集めていこうと思います。
とりあえず、2021年9月の入学を希望する人のために、6/12(土)11:00am-12:00pmに開校説明会が開催される予定とのことです。詳細は、https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfgUGZUhDFokowfAoPW5IZ6ZkH5LpLbrIQPcfjpWY9a1ZudvQ/viewform を参照ください。
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Wednesday, November 3, 2021 In "School_Information"
育英学園サタデーマンハッタン校 (https://japaneseschool.org/program/manhattan/saturdayschool/)の説明会に行ってきました。 大体、内容的にはウェブサイトにある内容をそのまま話されているという感じがありましたが、説明会での質疑応答などの内容などは以下の通りです。 マンハッタンダウンタウンで借用校を利用しているので、学期ごとにキャンパスの場所が変わる。すべてのキャンパスは、Union Squareから徒歩で行ける範囲。 日本語補習校と同様に、日本の学習指導要領に沿ってクラスを運営している。カリキュラムも日本の学校と同様なものを行なっており、学力テスト(全国学力テスト)も日本で行われているものと同様なものを2年生から導入している。 土曜日だけで一週間分の内容をカバーするので、家庭の協力が重要。他方、保護者が学校運営に参加するような感じ(PTA活動など)はなく、保護者は、あくまで日本語の復習や宿題を家庭で行って協力するという雰囲気。 4年生までは既に定員いっぱいで編入希望の人は、ウェイトリストに入る。ウェイトリストで順番が回ってきた場合も、編入試験があり、内容的には、編入時の直前まで(例えば、4年生2学期編入だと、4年生1学期までの内容)のテストが使われる。家庭学習だけでなく、何らかの日本語学習を行なっていないと(特に漢字など)、編入試験は難しい。5年、6年もほぼ定員(18名?)いっぱいになっている。 餅つき、運動会、入学式、卒業式などの日本の伝統文化行事も行っている。 現在は、中学部の学生も多くおり、キャンパスの場所は変わるが、高等部への進学も可能。 各学年の授業参観もできたのですが、説明会でおっしゃられていた通り、日本の指導要領に沿った内容の授業を行なっていました。他方、指導のレベルでいろいろな工夫はされているようで、指導言語を簡単な言葉で反復したり、板書に振り仮名などをつけているのが印象的でした。 日本人学校補習校など、日本の学習指導要領を利用している継承語学校は、だいたい4年生くらいで子供たちが、学習内容についていけなくなり学生数が減ってしまうのですが、ここでは、どうやって高学年までも定員近くまで子供たちがついていけるのか不思議でした。説明会では、「家庭学習で頑張ってもらっています」という話だったのですが、何か他にも理由があるのかもしれません。生徒を見ただけなので正確な情報かどうかはわかりませんが、高学年の子供たちも、mixed-roots (いわゆるハーフ)の子供たちも多くおり、帰国組の子女だけが残るという雰囲気でもなさそうで、ちょっと希望が沸いた説明会でした。 一つ残念だったのは、とにかくプログラムの種類が多く、申請に必要な書類の量も種類も多すぎで、全般的に学校の内容がわかりづらかったです。もう少し簡素化できそうなところがたくさんあるなぁと感じました。
Saturday, December 7, 2019 In "School_Information"
コロナ禍になってしまい、あまり話題になっていませんでしたが、2017年に、海外子女教育振興財団が行っている「在外教育施設の高度グローバル人材育成拠点事業 (AG5)」の一環として、アメリカの補習授業校に通っている子女のアンケート調査が行われ、その結果が、「補習授業校児童生徒の学習状況調査等報告書」として2018年に出版されています。 対象となったのは、在外教育施設の「補習授業校」として認定されている学校(ニューヨークでは、ニューヨーク日本人学校LI校、ニューヨーク日本人学校Westchester校、ブルックリン日本人学校)に通う子女で、調査規模は、全米で49校、3,826名の回答と、かなり大規模の調査になっています。 「補習授業校児童生徒の学習状況調査等報告書」は、AG5のウェブサイト(https://www.ag-5.jp/archive)でダウンロードすることができます。 報告書の最初に、最も特筆すべきデータについて以下のように言及されています。『総数のうち「日本生まれ」(51.9%)と「日本以外で生まれた者」(48.1%)がほぼ拮抗していた...また、「アメリカ以外に居住経験がない」者が61.2%に上り、「一番得意な言語が日本語である」とした者は 55.4%にとどまった。」』。このデータは、全世界の補習授業校が、日本に帰国した際の編入をスムースにするための教育機関としての位置づけとの乖離が大きいことがデータとして出てきたと感じました。補習授業校に通う子女の半数近く、あるいはそれ以上の子女が、長期滞在者、あるいはアメリカに永住予定の子女であろうというデータですので、補習授業校が掲げる目標について、(少なくとも北米地域において)なんらかの変化があると良いと感じました。 報告書では、非常にデータが多く、いろいろ面白いと思う点があるのですが、日本国内で行われた同様なアンケートと差が顕著だった点が、以下のレポートにまとめられています。 海外子女教育振興財団 (2019). 補習授業校の子どもたちの特性: 日本国内の子どもたちの学習・生活状況等との比較から見えてきた姿『補習授業校児童生徒の学習状況調査等報告書』より. AG5だより, xx(xx), 1-3. 補習授業校に通う子女は、日本の子女に比べて、「自分にはよいところがあると思う」と回答する人が多かった。 補習授業校に通う子女は、日本の子女に比べて、「友達の前で自分の考えや意見 を発表するのは得意だ」と回答する人が多かった。 補習授業校に通う子女は、日本の子女に比べて、「学校の決まりを守っている」と回答する人が多かった。(小六のみ) 補習授業校に通う子女は、日本の子女に比べて、「人が困っている時は、進んで助けている」と回答する人が多かった。 補習授業校に通う子女は、日本の子女に比べて、「将来、日本以外の国で仕事がしたい」と回答する人が多かった。 日本の子女は、補習授業校に通う子女に比べて、「今住んでいる地域の行事に参加している」と回答する人が多かった。(小六のみ) 補習授業校に通う子女は、日本の子女に比べて、「「地域社会などでボランティア活動に参加したことがある」と回答する人が多かった。(中三のみ) 日本の子女は、補習授業校に通う子女に比べて、「普段、一日当たりどれくらいの時間、日本語のテレビやDVD、動画サイトなどを見たり、聞いたりしますか」に平均的に長時間回答した。 日本の子女は、補習授業校に通う子女に比べて、「普段、一日当たりどれくらいの 時間、テレビゲームをしますか」に平均的に長時間回答した。
Thursday, July 15, 2021 In "Research"