- Mori, Y. & Calder, T. M. (2017). The Role of Parental Support and Family Variables in L1 and L2 Vocabulary Development of Japanese Heritage Language Students in the United States. Foreign Language Annals, 50(4), 754-775.
Mori & Culture (2013, 2015)のデータを使い、家族のサポートと日本語の継承語の保持についての関連を調べた論文です。Factor Analysisを使い、家族のサポートを5つの要素に分けたところ、以下のような結果が得られたとのことです。
- 日本語のボキャブラリーと相関
- 家庭での日本語での読書
- 継承語話者の第一言語
- 家族の日本語能力の目標設定
- 英語のボキャブラリーと相関
- 家庭での日本のポップカルチャー (負の相関性)
- 家庭の将来の居住先の予定
- 母親の英語能力
- 家庭での英語の使用頻度
ポイントとしては、日本語能力と英語能力と相関性のあるものは同じものではない(一つのことをすると日本語能力は上がるが、英語能力は下がるということではない)ので、それぞれの言語能力を高めるために、いろいろ異なった努力をする必要があるとのことです。
Foreign Language Annalsでは、一部の論文にはビデオアブストラクトというのがあるそうで、このアーティクルの紹介を著者の森先生とカルダー先生がYouTube Videoで紹介されています。