日本語を継承語として話す子女向けの書籍を紹介しています。
日本語のデジタル図書 (Libby / Queens Library)
以前、ここで国際交流基金がLibby (OverDrive)を使った日本語教育図書を提供しているのを書きましたが、同様なサービスが、Queens Libraryでも始まりました。Queens Libraryのbylineは、”We speak your languages”で、以前から日本語を含む外国語の書籍のカタログに力を入れていましたが、今回のLibbyのサービスも、英語のデジタル書籍よりも外国語のデジタル書籍に力を入れているようでした。 利用するには、まず、Queens Libraryのlibrary cardを入手する必要があります。移民の人に優しい図書館で、公式なIDなどがなくてもIDNYCなどを利用してメンバーシップが作れたりするようです。オンラインでもlibrary cardはリクエストできるようですが、経験上は、Queens Libraryは、デジタルでやるよりも対面で担当者の人にやってもらった方が、かなり早く手続きがされるように思います。 Queens Libraryのlibrary cardができたら、Libby (https://www.overdrive.com/apps/libby)のアプリを携帯かiPadなどにインストールします。Libbyは、デスクトップには対応していないようです。 Libbyのアプリを起動すると、図書館の登録をするように聞かれるので、Queens Libraryのカード番号 ...継承日本語の映画: トイレット (Toiretto)
日系人として生まれたけれども日本語も日本文化もあまり知らない三兄弟が、両親が亡くなった後に、日本から来た日本語しか話さない「ばあちゃん」と一緒に生活するというストーリです。継承日本語とは直接関係ないですが、日本語や日本文化がなくても日本にルーツのある子供たちのことや、言語や文化を超えた人間性や人との繋がりをテーマにした映画です。 —————————– トイレット (Toiretto) —————————– Title: Toiretto imdbID: https://www.imdb.com/title/tt1603933 Year: 2010 Rating: 6.3/10 Runtimes: 109 Director: Naoko Ogigami Plot: Ray is a 30 something engineer ...継承日本語の映画: ハーフ (Hafu)
日本で、外国人の両親のもとに生まれた「ハーフ」と呼ばれる人たちが、日本の環境の中でどのようにアイデンティティーを確立しているのかを紹介したドキュメンタリー映画です。ドキュメンタリーの題材は、単一民族国家と言われる日本に住む多国籍なルーツを持つ人たちですが、海外で日本人としてのルーツと現地のアイデンティティーを両立している子供達を育てている人にも共感をあたえます。 —————————– 「ハーフ」 Hafu: The Mixed-Race Experience in Japan —————————– Title: Hafu: The Mixed-Race Experience in Japan imdbID: https://www.imdb.com/title/tt2844816 Year: 2013 Rating: ...ニューヨークでの古本のマンガの購入 (Book Off)
子供が9歳と6歳になったのですが、それぞれお気に入りのマンガができて、マンガだと積極的に日本語を読むようになりました。これまでは、紀伊國屋さんとかで新品のものを買っていたのですが、そうすると一冊$10くらいして、結構、出費が高くなるのでニューヨークのBook Offさんとかに行ってみたのですが、日本語のマンガは店舗には置いてなく、オンラインで販売しているとの事でした。 で、試しにBook Offのウェブサイト(https://shop.bookoffusa.com/collections/manga-complete)を見てみたら、素晴らしい量のマンガの中古本がオンラインで販売されていました。シリーズで完結したものなど、25-30冊くらいでも$100くらいとかなりお買い得で、アメリカだとどこでも郵送してくれるそうです。 とりあえず、上の子には「鋼の錬金術師」、下の子には「ハイキュー!」を購入しました。国際交流基金による日本語デジタルライブラリー
アメリカの国際交流基金が日本の書籍のデジタルライブラリーの提供を開始するとのことです。カナダのトロントにある国際交流基金では、かなり以前から同様なサービスが開始されているそうで、そちらで提供されている書籍はhttps://jf.overdrive.comで見られるようになっています。 アメリカでの日本語デジタルライブラリーサービスが、カナダのものと同様な蔵書になるかはわからないのですが、カナダでのサービスを見ると「鬼滅の刃」やSpyxFamilyなどの英語版の漫画ebookや、日本語学習書籍 (交流基金の「まるごと」シリーズ、「げんき」、その他の日本語学習の参考文献など)、文庫本など、とても豊富な蔵書になっています。 2022年6月2日(木)現在、アメリカでの日本語デジタルライブラリーサービスのアカウントを希望する方の情報を以下のリンクで集めているとのことですので、興味がある方は以下のリンクを参照ください。 —————————— In collaboration with our New York and Toronto offices, The Japan Foundation Los Angeles ...「おひさま」プロジェクト
継承語話者向けの教科書「おひさま」の著者の方々(山本絵美・上野淳子・米良好恵)が2021年から教科書だけでなく、「おひさま」プロジェクトとして、定期的な公演、ワークショップなどの活動を行っているそうです。日本語を継承語として話す子供たちに関する教育情報や、おすすめの本などがウェブサイトで見られるようになっています。 月1,500円で会員登録もでき、子供の年齢に合わせた教材の配布や、各種講演会情報、教育情報を掘り下げたコラムなどを配布してくれるそうです。 現在、ウェブサイトと「おひさま」のYouTube channelでは、無料で講演会の様子が見られるようになっています。日本語と英語に翻訳された本 (マインクラフト; 6-7歳児向け)
最近、COVID-19のために屋内で遊ぶことが多くなり、iPadなどの時間が増えているのですが、4歳と7歳の子供どちらも、とにかくマインクラフト (Minecraft)にハマってしまい、やれ、Ender Dragonだの、Endermanだのと、いろいろ話をしてくれています。 子供のMinecraftへの興味は結構多いらしく、なんと、NYC DOEが、ニューヨークの公立学校に通っている人たちには、MinecraftのEducation editionというのを無料で使えるようにして、Minecraft Education Challengeというものをやったりもしているそうです。 なんとか、そのMinecraftへの情熱を、ゲームではなく読書に向けられないかと思い、いくつかMinecraftをテーマにした図書を購入しました。できれば、英語での読書だけでなく、日本語の読書もして欲しいので、翻訳本を中心に調べてみました。 マインクラフト公式解説書 マインクラフト公式解説書で、多くのものが日本語に翻訳されています。子供たちは、マインクラフトをやりながら結構真剣に解説書を読んでいるので、英語のものを買わず、日本語のものを買った方が、日本語の勉強になったかなぁと思っています。 マインクラフト公式ガイド サバイバル / Minecraft: Guide to Survival マインクラフト公式ガイド 海のサバイバル / ...日本語と英語に翻訳された本 (Diary of a Wimpy Kid / グレッグのダメ日記 / 8-12 yld)
アメリカの小学生に大人気のDiary of a Wimpy Kidシリーズですが、日本語でも「グレッグのダメ日記」というタイトルで日本語に翻訳されて出版されているそうです。 日本語に翻訳されていると知るまでは、あまり興味がなかったのですが、日本語の勉強になるのであればと思い、子供が好きかどうかを確かめるために、英語版のシリーズの最初の2冊を購入してみました。購入した時は、上の子が7歳になったばかりで、英語では、いわゆるchapter bookという簡単な本を読み始めたばかりでした。到着した本を見てみたら、絵も少ないし、内容も主人公Greg君の日記が淡々とかかれているだけなので、これは無理だと思ったのですが、最初の本を子供に渡して、一緒に最初ページを読んでみると、そこからは自分でどんどん読み出し、時折、ケラケラ笑っているので、結果的には大ヒットでした。 日本語版も購入したのですが、covid-19の為に残念ながら郵送が無理とのことなので、キンドルで購入。さすがに日本語の翻訳版は、読みきれなかったのですが、日本語の本に挑戦するという意欲が生まれるというのはとても嬉しかったです。しばらくは、英語版のオリジナルの方を読み続けて、もう少し子供の日本語能力が育ったら、日本語の翻訳版にも挑戦しようと思います。 Diary of a Wimpy Kid (Diary of a Wimpy Kid, ...ヨシタケ シンスケ氏の絵本 (英語翻訳版; 3-5歳向け)
ヨシタケシンスケ氏の絵本は、うちの上の子供 (6歳)も下の子供 (3歳)も非常に大好きなシリーズなのですが、なんと、それが英訳されているとのことで、ちょっと調べてみました。うちの子供のお気に入りは、「なつみはなんにでもなれる」で、時折、絵本の中のなつみみたいに、「これなーんだ」とかやってくれるので楽しいです。日本語的には、ほぼ全部ひらがなでかかれていて、新しい日本語を学ぶという本ではないですが、日本語への興味を増やすという点では素晴らしい本だと思います。もし、ひらがなに挑戦中の子供の場合は、英語翻訳版から初めて、日本語に移行してみるのもよいかもしれません。 つまんない つまんない / The Boring Book わたしのわごむはわたさない / I Won’t Give ...日本語と英語に翻訳された本 (ハリーポッターシリーズ; 8-12歳児向け)
定番中の定番ですが、今度7歳になる上の子がハリーポッターの英語版と日本語版を読み始めることにしました。日本語版のハリーポッターが1999年に発行され、2019年で20周年を迎えるということで、日本の静山社というところが、日本語版ハリーポッターの新装版を発行することにしたそうです(https://www.sayzansha.com/news/n30444.html)。2019年に最初の3巻、2020年以降に随時4巻以降を発行するとのことです。子供の年齢的にもそろそろ興味があるかと思い、日本語版の「ハリー・ポッターと賢者の石」を購入していました。英語版は、Scalastics社から、ペーパーバックの廉価版が発売されているので10ドル程度で購入できるので、それを購入しました。 ハリーポッターは、どちらかというと10歳前後の子供が対象なのですが、最初の二巻 (Harry Potter and the Sorcerer’s Stone, Harry Potter and the Chamber of Secrets)に関しては、結構低い年齢の子供でも読み聞かせをしたりして興味を沸かせると自分でも読めるようになるようです。あと、映画も英語版と日本語版があるので、映画を見てから本を読み始めてみるというのもありかと思います。上の子供は英語の方が強いので、英語の方から読んでいるのですが、日本語の方も読み聞かせをしてあげると自分から読んでみたくなるようです。 Harry Potter ...