新型コロナウイルスのパンデミックが沈静化し、その影響で多様な生活や仕事の形態が変化を遂げました。その中でも、継承日本語教育におけるオンライン教育の導入は特に顕著であると感じます。 コロナ禍の際、自宅待機を余儀なくされた際には、日本の子どもたちがオンラインで教育を受けられるよう、日本での教育のオンライン化が急速に進みました。コロナが終息した後、日本における学校教育のオンライン化はあまり進展していないように見られますが、日本の教育をオンライン化する際に協力した塾や出版社などの教育機関は、コロナ禍で得たオンライン教育のノウハウを引き続き活用しようとしている様子が窺えます。 今週のNYジャピオン (vol. 1265; https://www.ejapion.com/default/58361/)には、海外でも受講可能な日本語通信・オンライン教育に関する特集が組まれており、その特集で紹介されたオンライン教育機関を一覧にして、自分個人の感想を付け加えています。 ベネッセ / こどもちゃれんじ Link: https://benesse.co.jp/zemi/kaigai/ 自分たちが子供の頃からある、進研ゼミです。「ベネッセ / こどもちゃれんじ」は、日本の幼児向け教育通信講座で、日本国外でも郵送での受講が可能になっています。自分の子供たちも5-6歳くらいまで受講していて、毎月、おもちゃ付きの本が届くと楽しそうに遊んでいました。継承日本語教育にはとても有効な教材だと思います。 オンライン家庭教師WAM Link: https://wam.onl/overseas/ 「オンライン家庭教師WAM」は、個別対応の日本語教育サービスで、インターネットを通じてリアルタイムでプロの講師による指導を受けられるサービスです。アメリカの学校でいうとチュータリングというものになるかと思いますが、Zoomなどのオンラインプラットフォームが向上したので、かなり受けられるサービスもよくなっているのではないかと感じます。 Z会 Link: … More
Tag: オンライン補習校
オンライン日本語補習校
最近、北米の継承日本語話者を対象にした、オンラインでのみの日本語補習校があることをしりました。名前は、「オンライン日本語補習校」(https://online-hoshuko.com)とそのまんまの名前ですが、アメリカコネチカット州の補習校に通っていた保護者のグループから始まった、草の根的な(営利目的ではない)学校のようです。主な特色などは以下の通りです。 北米の日本語母語、継承日本語話者向け 日本の文部省認定日本の教科書を使った、日本のカリキュラムに沿った授業。「日本の学校に通う子供たちに並ぶ国語能力を目指す授業を展開」とのことですので、あくまで目標が日本のカリキュラムで、継承日本語話者も対象にしているようです。 週末だけでなく、平日の夕方にも授業を開催。クラスは、最大5人までのグループレッスン。 授業は、小中学生は、国語(週1回 90-110分授業)、算数(週1回 90-110分授業)の二種類。 授業料は、国語が月額$89.60-112.00、算数が$44.80-$56.00。夏季特別コースや、日本の歴史のクラスなどもある。 おそらくCOVID-19の前は、オンラインでの継承日本語教育は難しいと考えれれていたのであまり脚光を浴びませんでしたが、オンラインでの指導方法やテクノロジーが進化する中で、今後は、いかに場所にとらわれないオンライン指導と地域毎のローカルな行事などをうまく組み合わせていくかなどの議論が進んでいくのかもしれません。