オンラインで、アートを通じて継承日本語を教えているLand of Art (http://landofart.online)というプログラムが、無料での体験授業を行っているそうです。
対象は、日本語を継承語あるいは母語として話す幼稚園から小学生くらいまでの子女で、オンラインで場所の制約はないそうですが、スタジオがニューヨークのブルックリンにあるそうで、時差などの事情で、アメリカの東部時間付近に住む家庭の方が多く参加されているそうです。
実際のクラスでは、最初にアンディ・ウォーホル、ヘンリー・マティス、イー・チェン、ルネ、ゴッホなどの有名な作品の模写をしながら、子どもたちが自分のスタイルでその作品制作を行い、その後、作品のバックグラウンドの紹介や、実際に作品を模写してみて、どのように感じたかなどの発表を日本語で行うそうです。使う道具などは、近所で手軽に入手できるものを使い、オンラインでも、子供たちの集中力を保ち続ける指導を行っているそうです。継承日本語の保持も目的ですが、その他にアートを通じて、好奇心・想像力・忍耐力・協調性・自己肯定感などの非認知能力を育むことを目標にしているとのことでした。
詳しい内容は、Land of Artのウェブページ(http://landofart.online)を参照ください。体験入学の申し込みは、このフォームでできるそうです。
継承日本語教育では、アートや音楽などは重要視されてこなかった分野ですが、一般の教育学や現地校では、アートや音楽は、子供の認知教育に効果的であると考えられているので、興味のある方も多いのではないかと思います。継承日本語教育でも、今後もこのようなプログラムが増えるとよいなと感じます。

